Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

熊谷守一展 奥田元宗小由女美術館

2020-12-08 10:16:19 | お絵かき
生誕140年記念 熊谷守一展 わたしはわたし.

日本経済新聞社からの「へたも絵のうち」(1971)を読んで,熊谷ファンになった.近年人気が上がってご同慶の至り.展覧会も毎年のように開かれている.

このたびの展覧会の特徴は

- 晩年の輪郭をとって塗りつぶした作品ばかりでなく,そこに至るまでの作品が数多く展示されていること (近年所在が知れた逸品たちだそうだ).絵を描かなかった,と言われる時期にも,けっこう描いていたじゃないか...

- 似たような...というよりほとんどおなじ絵が複数残っていて,見出し画像のようにそれらを並べて展示していること.ちょっと自分で絵を描いてみると,何度も描きたくなる気持ちがわかる.しかし,熊谷には意外にサービス精神があって,1908年の「轢死」という絵を見たいと言う人のために1931年に「夜」を描いたりもしている.

- その見出し画像の下に何やら長い文章が見えるが,こうした作品解説がかなりの絵につけられている.虚心坦懐に作品を鑑賞するには邪魔? 会場では絵を眺めることに専念し,(16トンのように) 解説は画集で読むのが正しい態度である.


美術館前には「祝 奥田小由女先生 文化勲章受賞」の垂れ幕.「嫌なものは嫌だ!」と受賞を拒否した熊谷守一に想いを馳せたのでした.


わたしはわたし,どこかで聞いたと思ったら,これでした
コメント
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