Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

パリのアパルトマン

2020-12-24 09:48:00 | 読書
ギヨーム・ミュッソ,吉田 恒雄 訳,集英社文庫(2019/11).

このミス2020などのベストは,アンソニー・ホロヴィッツ「その裁きは死」が多い.「メインテーマは殺人」とともに今年になって読んだ.去年「カササギ殺人事件」も読んでいて,いささか食傷気味.
このミュッソ「パリの...」はおもしろかったが,自分が飽きっぽいことが分かったので,この作家をもう一冊...ということはやめておこう.

さて,,Amazon の紹介では*****
フランスで160万部突破の大ベストセラー日本上陸 !

急死した天才画家が遺作に託した驚愕の真実とは !?『ブルックリンの少女』の著者ギヨーム・ミュッソが放つ待望の新作ミステリー !

それぞれ別の目的でパリにやってきた元刑事のマデリンと人気劇作家のガスパール。
マデリンは傷心を癒すため、人間嫌いのガスパールは執筆で缶詰になるため。
この他人同士の男女は偶然、同じ不動産レンタルサイトで一件家を予約するが、当日にダブルブッキングが判明。反りの合わない2人は互いに一歩も譲らない。
だが、当の家が1年前にニューヨークで急死した天才画家ショーン・ローレンツの元アトリエと知ると、彼らは次第に画家とその作品に惹かれていき、未発見の遺作3点が存在するという情報を得て行方を探し始めるが……。
絵に隠された秘密に導かれて突き進む2人を待ち受けていた、誰にも予想できない衝撃の真実とは!?*****

探偵役ふたりの人物設定が良い.事件の関係者はほとんど死んでいるので,暴力場面はないが,例外はマデリンが暴力をふるうことだ.遺作3点がみつかるまでがいささか長いが,その後ダイナミックに急展開する.非合法的にハッピーエンドというのもぼくの好み.
印象に残ったのは,「描かれるたびに自分の美しさが絵に吸い取られる,ドリアン・グレイの場合と反対だ」という,画家の妻の言葉.
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