ラルフ・J・グリーソン対話集」リットーミュージック(2023/1).
ラルフ・J・グリーソン 1917-1975 はニューヨーク生まれのジャズ・ロック・ポピュラー音楽批評家.トビーはその長男.(訳書では) の相手はカバーにある 12 人で,エリントンとの対話だけはテレビで放送されたものだが,他はグリーソン家で録音されたもの.いずれも 1960 年前後の記録だが,半世紀以上たった 2016 年に Yale University Press から原書が世に出た.
翻訳はガレスピーの場合だけがざっくばらんな会話調で,他は敬語も混じった「です・ます」調.原文だったらこの丁寧語はどうなっているのだろうと思って (思っただけで洋書を買う気はないクセに) AMAZON を当たったら右の画像がヒットした.日本版では Les McCann と Jon Hendricks がなぜか削除されているのだった.訳者あとがきには「ヴォーカリスト2名を除いた」とあるが,Les McCann (レス・マッキャン) は歌も歌うが本職はピアニストというのがぼくの認識.
ラインアップにはモダン・ジャズ・カルテットの4人が揃っている.ぼく的にはそれがこの本を買った理由.あちらでは MJQ の評価は依然として高いので,原書出版はぼくのような読者をあてこんだかもしれない.
20 世紀後半のジャズメンへのインタビュー本を大谷能生の監修でシリーズとして刊行する予定があり,これはその第1巻だそうだ.というわけで本書にも 大谷による有用 ? 無用 ? の解説付き.
内容については日を改めて...