Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

のぼうの城

2010-10-17 17:42:42 | 読書
和田竜著 小学館文庫 上下 (2010.10).

2007 年単行のベストセラーの文庫化.映画化中.

秀吉が北条氏の小田原城を包囲したとき,その支城のひとつ忍城を石田三成が攻める.「のぼう」はでくのぼうの略で,城方の大将.城主と秀吉の間には北條を裏切るという密約があったのだが,のぼうはこれを無視し,決戦となる.三成の総攻撃に勝利し,水攻めも失敗させる.城は落ちないが,本家・小田原が落城してしまう.

史実だというが (史実にどの程度忠実かは不明),知らなかったな.

劇画的.ちゃんと女性も登場するし,おもしろい.
松田哲夫の解説にあるように,主人公はとらえどころのないキャラクターだが,その内面は一度も明らかにしない...という描き方だ.

カバーイラスト (オノ・ナツメ) は,書き文字とともに購買欲をそそる.しかしこの横顔は,上巻と下巻で別人らしいが,どちらも主人公のイメージからは遠いように思う.

こういう本はすぐ読める.速読術というのは,こういうものには不要だが,学術書にも有効なんだろうか.

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 二紀展@国立新美術館 | トップ | バッハの無限カノン »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (H川)
2010-10-17 19:22:32
「のぼう」は「でくのぼう」だったんですね。
浅田次郎の『壬生義士伝』を読んで歴史小説に対する「読まず嫌い」が無くなったので『のぼうの城』に興味があります。読んでみます。いつの日か・・・。
返信する
H 川様 (16トン)
2010-10-18 09:30:15
これは,いわゆる歴史小説より軽いかも.
時間つぶしにはなります.いつの日か,定年したら読んでみて...
返信する

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事