小学館 (1992/8).
古書店でふらふらと購入.
あとがきの場所を占める,著者の「ごあいさつ」によれば
*****男と女.いいのも悪いのも,不器用なのも要領いいのも,いろいろいる.いろいろいるから,全体として見るとおもしろい.その個性ある人間たちにそれぞれふさわしい動物のぬいぐるみに入ってもらって,動物園をつくってみました.思い当たる人がいく人いるか,捜してみてください.*****
著者は「コント」と言っている.刊行時のCMでは「イソップ話」であった.目次を見ると
モルジブへ行った馬,マキシムをおこったダチョウ,ログハウスに飽きた熊,バベルの塔を作ったビーバー,カルチュアをつけたカバ,...(中略)...,ファーストクラス・キャッツ,銀河系動物園
全26篇,各6ページ.
内容はどれも同工異曲.芥川賞作家の手遊び兼小遣い稼ぎ.別に貶めているつもりはなく,ジャズの大家が楽しく工夫を凝らして,ある程度は売れるちょっと変わったアルバムを作るようなものだろう.
挿絵は,あの美人画の林 静一だが,ここでは擬人化した動物ばかり.こちらにも興味があった.
小学館の女性月刊誌「マフィン」連載.「スパルタを愛した獅子」にもマフィンが登場する.
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