yu_yu さんのコンサート「春の歌声カフェ」,前半は「春なので」9曲,後半は「朝ドラ特集」8曲.後半に「ラッパと娘」があった.
服部良一の作品では,戦後のブギ群より,この「ラッパと娘 (1939)」のほうがジャズっぽい (ちなみに「山寺の和尚さん (1937)」もジャズっぽい).見方を変えれば,戦前は服部のジャズ勉強時代,それが「買い物ブギ (1949)」あたりでジャズの歌謡曲化として完成したいうことかな.
菊池清磨「評伝 服部良一:日本ジャズ&ポップス史」彩流社 (2013)
によれば,服部は1937年のアメリカ映画 Artists and Models(芸術家とモデル)から笠置シヅ子の「ラッパと娘」のアイデアを得たそうだ.以下に埋め込んだ Youtube のコメント / 解説に詳しく書いてある.Martha Raye と Louis Armstrong (サッチモ) も登場 ! 機関銃が鳴り響く,物騒で景気の良い場面だが,服部曲は可愛らしいものになった.
「ラッパと娘」の作詞も服部で,かなり適当.でも「楽しいお方も 悲しいお方も」という,今は使わない日本語が新鮮だし,スキャットもおもしろい.
ぼくの Youtube でのお薦めは,神野美伽 with 山崎千裕 & ROUTE 14band.朝ドラ以前から歌っておられたようで,これは 2021 年の動画.
神野さんは,アメリカでは ENKA DIVA と呼ばれているとか.和服で暴れるのが,定点カメラ映像なのがすこし残念.
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