つくばに就職したとき,東京生まれ東京育ちの母親がやってきて,カッコウが鳴いていると感心した.実は身障者用の交通信号だった.
さて,カッコウが鳴くのを楽譜に書くとどうなるだろうか.ウェブにいくつかある「野鳥の声」サイトから5データをスペクトル解析してみた.
もちろんどの個体でも「カッ」が高く「コウ」が低い.
始めの「カッ」音の絶対音程は770-860Hzに分布していて,GとAの間になる.
スペクトルには高調波がほとんどない.
「カッ」と「コウ」の周波数比は4/3が2例,5/4が3例.
というわけで,相対的な音程は長三度か完全四度.カッコウは(移動ドで言えば)ミドあるいはファドと鳴いている.ちなみに,Johnasson作曲の「郭公ワルツ」の出だしは長三度,ミドだ.
ミとド,あるいはファとドというふたつの音は協和する,すなわち同時にならしたときに響きがよい.ただしこれはそれぞれの音に高調波が存在するからである.しかしカッコウの場合スペクトルに高調波はほとんどない.それに,カッコウの歌?はそもそも単旋律だ.こう考えると,「カッ」と「コウ」の音程が音楽の理論に従わなければならない,物理的な理由はない.
なぜカッコウは純正律を知っているのだろうか.
さて,カッコウが鳴くのを楽譜に書くとどうなるだろうか.ウェブにいくつかある「野鳥の声」サイトから5データをスペクトル解析してみた.
もちろんどの個体でも「カッ」が高く「コウ」が低い.
始めの「カッ」音の絶対音程は770-860Hzに分布していて,GとAの間になる.
スペクトルには高調波がほとんどない.
「カッ」と「コウ」の周波数比は4/3が2例,5/4が3例.
というわけで,相対的な音程は長三度か完全四度.カッコウは(移動ドで言えば)ミドあるいはファドと鳴いている.ちなみに,Johnasson作曲の「郭公ワルツ」の出だしは長三度,ミドだ.
ミとド,あるいはファとドというふたつの音は協和する,すなわち同時にならしたときに響きがよい.ただしこれはそれぞれの音に高調波が存在するからである.しかしカッコウの場合スペクトルに高調波はほとんどない.それに,カッコウの歌?はそもそも単旋律だ.こう考えると,「カッ」と「コウ」の音程が音楽の理論に従わなければならない,物理的な理由はない.
なぜカッコウは純正律を知っているのだろうか.
純正律がちゃんと分かっているわけではありませんが、それは人間さまの理論。
カッコウの脳神経系の方が先に存在したので、純正律の1部品が、カッコウにすでに生じていたのかも(笑)。
遅まきながら、最近、「共感覚」の科学を知って、そんなことを空想しました。
に続きます.