Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ドナウ河の漣 と Anniversary Song

2020-07-14 08:26:21 | ジャズ
ネット共演 (Syncroom) 友の間でこの曲が話題になっている.

中学の先生が音楽の時間に,ドナウ河をテーマとするワルツには,ヨハン・シュトラウスのもの (美しく青きドナウ) とイヴァノビッチのもの (ドナウ河の漣 = 運動会音楽) があって,前者は高級・後者は低級であるとのたまった.どちらが好きならともかく,高級・低級の区別はおかしい...とは,今だから思うこと.

低級な「...漣」のほうは大衆のこころをとらえ,1946年 Al Jolson と Saul Chaplin の名でアメリカで発表された Anniversary Song がヒットした.Billboard では14週ランク入りし,最高2位だったという.

日本でヒットしたのは Doo-Wop コーラスの編曲で,ベースがAメロをソロで歌う.1950年代にはダークダックス ,60年代にはデュークエイセスが歌っていたが,あちらのオリジナルは知らない.歯の浮くような歌詞を,意外に覚えていた ; 高校生だった16とんはポピュラーソングで英語を覚えたのだ.動画の英語がうまくないとは,これも今だから思うこと.



いまでもこの曲はジプシー・ジャズのレパートリーの一つだが,動画はその元祖・ジャンゴ・ラインハルトの 1947 年の録音. Django Reinhardt (guit),Hubert Rostaing(cl), Joseph Reinhardt(rhythm guit),Ladislas Czabanyck(b), André Jourdan(b).彼がギターでアドリブしたのは1930年代前半で,チャーリー・クリスチャンより早いのだ.


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