Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

書の効用

2022-05-09 07:54:33 | エトセト等
4月に実施された全国学力テスト 国語中3の問題より.
 
漢文や古文の教育はやめてしまえと言う主張を聞くが,書の場合はどうなんだろう.
 
この問題では,「希」と「夢」がくっつきすぎていること,ひらがな「と」の書体が他と比べて異質なことなどが問題とされている.国語ではなく美術/デザインの問題みたいだ.
 
美術として見ると,左右2字ずつと言う配列の強制には異議あり.墨の色が画一である必要はないだろう.字の意味に応じて,あるいは書き手の感情で,字に大小があってしかるべきだ.
墨をすって気を鎮めて,気に入った字句を書くことが身につくのは悪いことではない.でも今のヒトは墨をすることを知らないらしい.「気に入った字句」を見つける部分ことは国語の授業の範疇かも.
 
 
今,自分が筆で字を書くとすれば,香典に名前くらいかな.
 
小さな和菓子屋の張り紙は,必ずしも習字の意味の達筆ではないところが奥床しい.
写真は
 増田れい子「インク壺」暮しの手帖社(1985/11)
によります.
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 久しぶりのジャズパーティ | トップ | 「800日間銀座一周」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

エトセト等」カテゴリの最新記事