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ジェフリー・S・ローゼンタール 「それはあくまで偶然です : 運と迷信の統計学」

2021-03-15 08:10:19 | 読書
石田 基広 監修, 柴田 裕之 訳,早川書房 (2021/1).
石田氏は徳島大学大学院社会産業理工学研究部教授,柴田氏は翻訳家.
図書館で借用.

Amazon の CM *****
あなたは運を信じていますか?
「13日の金曜日」生まれの統計学者が、偶然に支配された世界の生き抜き方、教えます。
賭けごとに自分勝手な必勝法を編み出し、占いをなんとなく信じ、日常のささいな物事に不吉な予兆を見出す。人々のそんな傾向に、何か「意味のある」理由は存在するのか?
頭の中は確率、統計、サイエンスでぎっしり。冷たい考えの人だと言われてもクール。それでも温かなまなざしで世間を見つめてきた教授が、ランダム性が支配する世界の謎を解き明かし、統計学者としての生きざまをユーモアたっぷりに語る。
*****

A5版464ページの大著だが,内容はタイトルに言い尽くされている.要するに運と迷信の否定であって,似たような事例のオンパレード.ほとんど斜め読みしてしまった.

前3章のうちの,「第6章 射撃手の運の罠」に運と迷信の「可能な説明」が列挙されていて,これに続く章でも引用される.的に当たった射撃の原因は何か? ; (射撃種の)真の技量,まぐれ当たり,散弾銃効果,下手な鉄砲も...,大勢の人(多数のうちから射撃の上手い人だけをクローズアップする),特大の的,隠れた助け,偽りの報告,プラシーボ効果 : さらには,バイアスのかかった報告,よく組み合わさる事実...

最後のほう,テレパシー,占星術,宗教との関連あたりも,どうせ結論は決まっていると思って読んだからおもしろさ半減.

このような話題で一席打つとか,原稿の余白を埋めるとかいう目的には,巻末の用語集と57ページにわたって注と情報源が役に立ちそう.索引はなし.
血液型と性格ひいては人生をこじつけることが話題に上がってなくてすこし残念.

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