
マキタスポーツ「すべての J-POP はパクリである」という本があった.
しかし J-POP (...という言葉が無かった時代に遡っても,そういうジャンルはあったとして...) の蚊帳の外にいるクラシック作曲家のPOPが良い.例えば,武満徹 1980 年代の「小さな空」「明日ハ晴レカナ、曇リカナ」「死んだ男の残したものは」など.クラシックの歌手も歌っているが,ポピュラー歌手が歌ったほうがいい.
クラシック作曲家は売らなければならないという圧力からは比較的自由だし,パクるほど J-POP を研究もしていないのだろう.
下の動画は作詞 山田太一 / 作・編曲 湯浅譲二による「耳をすましてごらん」.1972年の連続テレビ小説『藍より青く』の主題歌で,この本田路津子が紅白で歌った.
湯浅 1929- の作品には 箏 とオーケストラのためのプロジェクション「花鳥風月」,ヴィオラとオーケストラのための「啓かれた時」,芭蕉の句による4つの心象風景...などがある.
戦前の北原白秋作詞・山田耕作作曲の曲あたりから思うのは,クラシック・ポピュラー・童謡などの境界は,当時はいまほどはっきりしていなかったのかもしれないということ.
「お菓子と娘」(1928)の西條八十は歌謡曲もたくさん作詞している.いっぽう芥川也寸志も團伊玖磨も黛敏郎も,作曲の橋本国彦 1904-1949 の弟子なんだそうだ.現在でもクラシックの音楽会で歌われることが多い.原曲はピアノ伴奏がいいが,ぼくには Cocco がしっくり来る.
当時としては当然だったかもしれないが,オマトノぺ「むしゃむしゃと」と,「みずあさぎ」のような典雅な文語?が混在しているのが楽しい.「よるまもおそし」は「選る間も遅し」で,あれにしようか・これにしようかとぐすぐずしているところだろう.
1コーラス12小節なので,この曲をライブでブルースでやっつけたことがある.原曲は,凝っていて,コーラス毎にちょっとずつ違う.3コーラス目の中程では短調に転調してすぐ戻ったりする.終わり方もいい.
しかし J-POP (...という言葉が無かった時代に遡っても,そういうジャンルはあったとして...) の蚊帳の外にいるクラシック作曲家のPOPが良い.例えば,武満徹 1980 年代の「小さな空」「明日ハ晴レカナ、曇リカナ」「死んだ男の残したものは」など.クラシックの歌手も歌っているが,ポピュラー歌手が歌ったほうがいい.
クラシック作曲家は売らなければならないという圧力からは比較的自由だし,パクるほど J-POP を研究もしていないのだろう.
下の動画は作詞 山田太一 / 作・編曲 湯浅譲二による「耳をすましてごらん」.1972年の連続テレビ小説『藍より青く』の主題歌で,この本田路津子が紅白で歌った.
湯浅 1929- の作品には 箏 とオーケストラのためのプロジェクション「花鳥風月」,ヴィオラとオーケストラのための「啓かれた時」,芭蕉の句による4つの心象風景...などがある.
戦前の北原白秋作詞・山田耕作作曲の曲あたりから思うのは,クラシック・ポピュラー・童謡などの境界は,当時はいまほどはっきりしていなかったのかもしれないということ.
「お菓子と娘」(1928)の西條八十は歌謡曲もたくさん作詞している.いっぽう芥川也寸志も團伊玖磨も黛敏郎も,作曲の橋本国彦 1904-1949 の弟子なんだそうだ.現在でもクラシックの音楽会で歌われることが多い.原曲はピアノ伴奏がいいが,ぼくには Cocco がしっくり来る.
当時としては当然だったかもしれないが,オマトノぺ「むしゃむしゃと」と,「みずあさぎ」のような典雅な文語?が混在しているのが楽しい.「よるまもおそし」は「選る間も遅し」で,あれにしようか・これにしようかとぐすぐずしているところだろう.
1コーラス12小節なので,この曲をライブでブルースでやっつけたことがある.原曲は,凝っていて,コーラス毎にちょっとずつ違う.3コーラス目の中程では短調に転調してすぐ戻ったりする.終わり方もいい.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます