Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

いま、被災地から @ 東京藝術大学大学美術館 本館

2016-06-17 09:35:57 | お絵かき


サブタイトル -岩手・宮城・福島の美術と震災復興-.


展示はふたつに大別できる.

ひとつは東北地方ゆかりの近現代作家の作品.関根正二,海老原喜之助,松本竣介,佐藤忠良など.
初めて見る作家のド迫力作品も何点かあった.真山孝治「彼岸に近く」は若い野良着の娘が野原にぼてっと寝そべっている図だが,とても濃い.大沼かねよ「野良」,二宮不二麿「風景」はネットで見られる.前者はプロレタリア美術と括られているもののひとつ.一緒に展示されている夫の金子吉弥「失業者」はもっと暗い.後者は一見,どうということはない絵だが,東北の暑い夏が肌で感じられた.

もうひとつは,岩手県、宮城県、福島県の県立美術館などの作品の救出、修復、復元.放射線防護服に身を固めての作業,修復手順と,その復元結果.
展示されている手も足ももげた状態で会場を睥睨する彫像・柳原義達「岩頭の女」は瓦礫の中から掘り出されたとのことである.
しかし絵画作品にはほとんど修復の痕がわからない.

豪華な図録が無料 ! 写真も図録より.陸前高田市立博物館,2011/07/14 とのこと.

「アフガニスタン特別企画展 素心 バーミヤン大仏天井壁画」@ 向かい側の陳列館はパス.

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Mathematica による音声デー... | トップ | のこぎり漫談 by サキタハヂメ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お絵かき」カテゴリの最新記事