大学サークル 消滅の危機 ?

トップの画像は (今年ではなく去年の) 立命館大学学友会の HP から．新聞では学生のサークル加入率は，例年6割が2割に低下というのが平均らしい．

大学のサークル ジャズ研究会の現役学生がOBにこぼしているのを聞いた．

上級生といえども，横の繋がりが希薄になり，誰がどんな演奏をするか，すぐにイメージがわかない．サークル室使用に制限があり，ビッグバンドはおろか大型コンボもだめ．演奏の場は学内に限られ，地域のイベントに参加するなんて夢のまた夢．いつも学外でやっている合宿もだめかも．個人で勝手に参加です...と言い抜けたいが，ドラムセット．ウッドベースなどの大学の備品は持ち出せない...
プロのミュージシャンから見れば贅沢な悩みかもしれない．

クラシック，フォークなど音楽実技系はどこもおなじ．体育系のサークルではもっと深刻だろう．
教員は研究 (と，授業) しか頭にないし，事務職員は事勿れ主義にのっとり学生を管理することしか頭にない．
学生が来なくても，教授から助教に至るスタッフで研究室は何とか存続するが，大学サークルは断絶イコール消滅となる，たぶん事実上そうなったところがありそう．

かっての大学は自治権があり社会から独立していたし，大学の中でもサークルは治外法権を主張していた (たぶん，サークル室は使ったが予算は来なかったのだろう)．学生は教室ではなくサークルに通学していた．わが学生時代，楽器ができる子は夜はキャバレーで稼いでいた．でもそれは，もはや伝説．おんぶに抱っこに慣れた (失礼) 学生にジャズを続けさせるには，外からの手が必要らしい．続けさせる必要はないと言われれば，その通りかもしれないが．
確かにコロナは大学史上でも皆 初体験だけれど．

去年の立教大学ジャズ研の新人勧誘ビデオは，なかなか景気がいいが，下の 今年の北海学園大のそれはトーンダウンして (オーディオがないし) 正直言ってあまりおもしろくない．去年と今年の差だと思う．北海学園大では狭いサークル室での練習は禁止で，週2時間半大会議室が使えるだけらしい．