【新型コロナ】:緊急事態宣言「スピード感を」 首相、事前報告なしに含み
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新型コロナ】:緊急事態宣言「スピード感を」 首相、事前報告なしに含み
新型コロナウイルス感染防止策として、座席の間隔を空けて行われた参院決算委=1日午前 |
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安倍晋三首相は一日の参院決算委員会で、新型コロナウイルス感染症が急激に拡大し、緊急事態宣言を発令する場合の対応について「宣言を出すというのは、相当厳しい状況だ。(発令の)スピード感も必要だということも理解してほしい」と、発令の際に国会への事前報告をしない可能性に含みを持たせた。現状認識に関しては「今この時点で、宣言を出す状況ではない」と述べた。
緊急事態宣言と欧米の都市のようなロックダウン(都市封鎖)の関連について、首相は「国が強大な権限を持つということではなく、むしろ都道府県知事が権限を持ち、それぞれ必要な要請、指示を行う。宣言がただちにロックダウンということではない」と説明した。
西村康稔経済再生担当相も「強制力を持たない措置で、社会全体で感染症を封じ込めていこうという体系だ。都市封鎖のようなことはできない」と強調した。社民党の吉田忠智幹事長への答弁。
この日の参院決算委の審議は、新型コロナウイルスの感染防止策として、閣僚や出席議員の座席の間隔を空けて実施された。首相ら閣僚は、マスクを着けたまま答弁した。 (中根政人)
元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 政治 【政策・新型コロナウイルスの感染拡大に伴う施策】 2020年04月01日 15:15:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。