【政界地獄耳・09.28】:うっかりというより確信犯!? 麻生太郎の舌好調発言
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・09.28】:うっかりというより確信犯!? 麻生太郎の舌好調発言
★自民党副総裁・麻生太郎が舌好調だ。24日に福岡市内で講演し「(防衛費を)NATO並みにGDPの2%にします。(元首相・故)安倍晋三が夢にまで見ていた数字、できなかった数字、これを(首相・)岸田(文雄)はすっと通した。公明党は(反撃能力は)専守防衛に反するという理由で反対。公明党の一番動かなかった、がんだった、いわゆる(党代表)山口(那津男)、(党幹事長・)石井(啓一)、(党副代表・)北側(一雄)等々、一番上の人たち、その裏にいる創価学会、そういったものも含めて納得する形になって、うちは当然報復しますよ、ということを公明党に認めさせています。今は時代が違う。ウクライナみたいに日本が戦場になると言い続け納得するという形になった」と公明党と創価学会を刺激。
★続けて「岸田さんのようななんとなく、極めて誠実そうに見える顔。俺とか(前首相・)菅(義偉)とか、そういう売られたけんかは必ず買いますというタイプの人間ではなく、ある種の誠実そうに紳士そうに見える、あの顔、リベラルそうに見えるあの顔のほうが世のなか受けるんじゃないの」と言いたい放題。党内からは「財務相・副総理の肩書が外れ副総裁になったので発言が自由になった。ただ公明党とは選挙協力で手打ちしたばかりの時に、また火種を作ったのは、うっかりというより確信犯だろうな」(閣僚経験者)と懸念する声も聞こえる。
★ここまで言われても山口は「前後の関係も分かりませんので、評価は控えたいと思います」と平静を装う。立憲民主党幹事長・岡田克也は「専守防衛なんて言っている場合じゃないみたいなことを言っているとしたら極めて問題で、じゃあ日本は専守防衛を放棄したのかと。自民党副総裁がそれを否定したなら、極めて問題だ」とした。山口もこのくらいは言うべきだろうが、麻生流の岸田ほめ殺しのダシに使われたぐらいではもう何も言わないか。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2023年09月28日 08:24:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。