【埼玉・所沢市長選】:自民推薦の現職落選、虐待条例めぐる混乱影
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【埼玉・所沢市長選】:自民推薦の現職落選、虐待条例めぐる混乱影
自民党県議団が「虐待禁止条例」改正案を県議会に提出しようとして、県民の猛反発に遭い撤回した埼玉県で22日、所沢市長選が投開票され、自民、公明両党が推薦した現職の藤本正人氏(61)が落選した。藤本氏は4選を目指していた。無所属の新人で民主党の元衆院議員、小野塚勝俊氏(51)が藤本氏ら2人をやぶり、初当選した。
自民党
埼玉では、自民党県議団が9月の県議会に、小学生3年生以下の子どもを自宅に残したままの外出を「虐待」とすることなどを定めた「虐待禁止条例」の改正案を提出。今月13日の採決を目指したが、現実離れした内容への批判が相次ぎ、取り下げる事態が起きたばかり。今回の市長選はその直後だけに、有権者の対応に関心が集まっていた。
投票率は38・80%で、前回(31・99%)を6・81ポイント上回り、有権者の関心の高さが示された。
小野塚氏は、市長時代の独自の子育て政策が注目を集める泉房穂・元明石市長と、二人三脚の選挙活動を展開。現職に1万票以上の票差をつけて勝利した。
小野塚氏は2009年衆院選で衆院議員に初当選し、1期努めた。埼玉8区を地盤とし、自民党現職の柴山昌彦元文科相と競い合った。2012年衆院選で落選後、3度、衆院選に出馬したが国政復帰はかなわず、今年9月に所沢市長選への無所属での出馬を表明した。
敗れた自民党にとっては、「虐待禁止条例」改正案をめぐる騒動が影響した可能性もある。
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・選挙・所沢市長選】 2023年10月23日 07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。