路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【Jアラート】:「こんなに早く発射とは」対象地域、防災無線鳴り響いた沖縄

2023-11-22 00:38:30 | 【北朝鮮・朝鮮半島・拉致問題・独裁・朝鮮総連・朝鮮学校】

【Jアラート】:「こんなに早く発射とは」対象地域、防災無線鳴り響いた沖縄

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【Jアラート】:「こんなに早く発射とは」対象地域、防災無線鳴り響いた沖縄 

 全国瞬時警報システム(Jアラート)の対象地域となった沖縄県では21日夜、北朝鮮からのミサイル発射を知らせるけたたましい防災無線が繰り返し鳴り響いた。県庁では、Jアラートが発出された当時、2人態勢で警戒しており、職員らが登庁して被害の確認など情報収集に当たった。職員の一人は「こんなに早いとは」とこぼした。

沖縄県石垣市役所で対応に追われる職員ら(共同)

 

 宮古島市の無職、平良賢治さん(68)は車で自宅に向かう途中、Jアラートで打ち上げを知り、慌てて近くのスーパーに駆け込んだ。「何か起きたら怖くて建物を探した。落下したらどうしようと毎回怖い。なぜこんなことをするのか」と不安げだった。

 一方、友人と飲食店にいた宮古島市の40代男性は「楽しい気分がそがれるので、携帯の通知を切ってしまった。島内の自衛隊増強を進めるために、政府が危機をアピールしているように思える」とあきれていた。

 与那国町役場では、電話が鳴る中、職員数人が大きな声をかけ合いながら対応に追われた。午後11時15分ごろには、避難の呼びかけを解除する防災無線が鳴り響き、職員は「予定より早い発射で驚いた」と慌ただしく話した。

 石垣市の中心部はJアラートが鳴っても多くの人が飲食を楽しむなど、普段と変わらない様子だった。石垣市の会社員金城拓海さん(26)は今年3回目の発射にうんざりした様子。「予告より前のタイミングでまさかこんなに早く打つと思っていなかった」と語った。

 沖縄県で警戒に当たっていた陸上自衛隊幹部は「元からルールなんて守らない国ですから」と冷ややかだった。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・全国瞬時警報システム(Jアラート)・北朝鮮からのミサイル発射を知らせる】  2023年11月22日  00:38:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岸田政権】:自民党の森山総務会長、「支持率2割台に危機感」

2023-11-22 00:17:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【岸田政権】:自民党の森山総務会長、「支持率2割台に危機感」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田政権】:自民党の森山総務会長、「支持率2割台に危機感」

 自民党の森山裕総務会長は21日の記者会見で、岸田内閣の支持率が報道各社の世論調査で軒並み2割台に落ち込んだことについて「非常に危機感を持って受け止めている」と述べた。 

<button class="sc-cJPJKH dxLEZI" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-cJPJKH dxLEZI" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">自民党の森山裕総務会長</button>
                                           自民党の森山裕総務会長

 その上で「不祥事や失言があれば国民の失望が深まるばかりだ。危機感と緊張感を持って事に当たることが大事だ」と語った。 

 元稿:時事通信社 JIJI.com 政治 【政局・自民党・世論調査】  2023年11月21日  15:35:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【田崎史郎氏】:岸田首相は低支持率でも「辞める可能性はあまりない」「忍耐強い、我慢する人」

2023-11-22 00:17:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【田崎史郎氏】:岸田首相は低支持率でも「辞める可能性はあまりない」「忍耐強い、我慢する人」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【田崎史郎氏】:岸田首相は低支持率でも「辞める可能性はあまりない」「忍耐強い、我慢する人」 

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏は21日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、各社の世論調査で岸田内閣の支持率が、政権運営の「危険水域」といわれる20%台に軒並み下落していることについて「極めて厳しい」との認識を示した。

テレビ朝日
テレビ朝日

 「内閣支持率が、自民党支持率を下回っているようになってきた。自民支持層ですらも岸田さんを支持していないことになり、極めて厳しい。信頼感を失っているのだと思う。岸田さんが何を言っても、国民の胸に届かなくなっている」と指摘。一方で「自民党の中で岸田さんを引きずり下ろそうとする動きはない。それは、当面選挙がないから。解散総選挙となったら岸田さん辞めてくれとなるが、そういう状況ではない」と指摘した。

 「岸田さんは非常に忍耐強い、我慢する人。使命感を持っていらっしゃる。国民の理解を得られていないが、デフレ完全脱却したいんだ、そのために賃金を上げ減税をやるんだという発想。(自身の対応を)正しいと思われているから、辞める可能性はあまりないとみている」とも分析した。

 一方、元フジテレビアナウサーで弁護士の菊間千乃氏は「岸田さんが我慢強くても、国民が我慢できない。物価高に苦しんでいる人に向けてということで、所得税減税で国民の人気を得られると思ってやった政策が、いちばん反対が多いのが象徴的だと思う」と述べた。「これだけ世論調査でこういう数字が出てくると、どっちでもないと思っていた人たちがこういう数字に引っ張られ、聞かれた時に『私も不支持です』という声がどんどん高まって雪だるま式に(なる)。よほどの起死回生の一発がないと、どんどん不支持の数字だけが伸びていく」とも指摘した。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局・岸田政権・世論調査】 2023年11月21日  10:53:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【玉川徹氏】:岸田内閣の20%台支持率は「まだまだ高い」過去の低支持率内閣と比べ「記録を見たい」

2023-11-22 00:17:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【玉川徹氏】:岸田内閣の20%台支持率は「まだまだ高い」過去の低支持率内閣と比べ「記録を見たい」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【玉川徹氏】:岸田内閣の20%台支持率は「まだまだ高い」過去の低支持率内閣と比べ「記録を見たい」

 元テレビ朝日社員の玉川徹氏は21日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、各社の世論調査で岸田内閣の支持率が政権運営の「危険水域」といわれる20%台に軒並み下落していることについて「むしろまだまだ高いと思って見ている」と、私見を述べた。

玉川徹氏(2019年7月撮影)     玉川徹氏(2019年7月撮影)

 番組では、毎日新聞社が19日に公表した全国世論調査で、内閣支持率が21%と、2011年8月の菅直人内閣以来、約12年ぶりの低水準となったことなどが紹介された。玉川氏は「振り返ると、森内閣や竹下内閣では、確か1けたになりませんでしたか。下がる時はそこまで下がる。毎日の21%はまだまだ高い」と指摘。「むしろ(低支持率の)記録を見たいという感じになってきた。森内閣や竹下内閣を下回るまでいくか」と、皮肉を込めて述べた。

 その上で、ゲスト解説で出演した政治ジャーナリストの田崎史郎氏に「どれくらい(支持率が)下がっても(岸田首相は)辞めないのですか」と質問。田崎氏は、首相肝いりの定額減税の実施が来年6月であることなどを挙げ「そこまでは石にかじりついても、という感じだと思う」と分析した。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局・岸田政権・世論調査】 2023年11月21日  10:42:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【讀賣新聞・世論調査】:内閣支持率急落で初の2割台、不支持理由の最多は「政策に期待できない」47%

2023-11-22 00:16:50 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

【讀賣新聞・世論調査】:内閣支持率急落で初の2割台、不支持理由の最多は「政策に期待できない」47%

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【讀賣新聞・世論調査】:内閣支持率急落で初の2割台、不支持理由の最多は「政策に期待できない」47%

 読売新聞社は17~19日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は、2021年10月の内閣発足以降最低の24%となり、前回調査(10月13~15日)の34%から10ポイント下落した。不支持率は62%で、前回調査の49%より13ポイント上昇した。政府の経済対策への不満や政務三役の相次ぐ辞任などが、支持率下落に拍車をかけたとみられる。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【特集・世論調査】  2023年11月20日  05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【讀賣新聞・世論調査】:岸田内閣支持率は発足以来最低の24%、経済対策「評価しない」も66%

2023-11-22 00:16:40 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

【讀賣新聞・世論調査】:岸田内閣支持率は発足以来最低の24%、経済対策「評価しない」も66%

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【讀賣新聞・世論調査】:岸田内閣支持率は発足以来最低の24%、経済対策「評価しない」も66%

 読売新聞社は17~19日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は、2021年10月の内閣発足以降最低の24%となり、前回調査(10月13~15日)の34%から10ポイント下落した。不支持率は62%で、前回調査の49%より13ポイント上昇した。

 自民党が政権復帰した12年12月の第2次安倍内閣発足以降で初めて内閣支持率が2割台となった。

 物価高への対応を柱とした政府の経済対策を、「評価しない」は66%となり、「評価する」は23%にとどまった。対策に盛り込まれた所得税など4万円の定額減税については「評価する」が29%で、「評価しない」が61%。「評価しない」の理由をみると、「選挙対策に見えるから」(44%)が最も高く、「家計の支えには不十分だから」(25%)、「財政健全化を優先すべきだから」(16%)などの順だった。

 政党支持率は、自民党が28%(10月調査30%)、日本維新の会が7%(同7%)、立憲民主党が5%(同4%)などで、無党派層は48%(同46%)。

 元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【特集・世論調査】  2023年11月19日  22:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【讀賣新聞・世論調査】:大阪万博「行ってみたい」30%、会場建設費の倍増に「納得できない」69%

2023-11-22 00:16:30 | 【政策・閣議決定・マイナカード・2025大阪万博、優生訴訟・公権力の暴力他】

【讀賣新聞・世論調査】:大阪万博「行ってみたい」30%、会場建設費の倍増に「納得できない」69%

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【讀賣新聞・世論調査】:大阪万博「行ってみたい」30%、会場建設費の倍増に「納得できない」69%

 読売新聞社が17~19日に実施した全国世論調査で、2025年4月に開幕する大阪・関西万博に行ってみたいと思うか聞いたところ、「思う」とした人は30%にとどまり、「思わない」は69%だった。

大阪・関西万博会場(11月13日、読売ヘリから)=宇那木健一撮影
大阪・関西万博会場(11月13日、読売ヘリから)=宇那木健一撮影

 地域別でみると、開催地の大阪府を含む近畿でも48%と半数を下回り、最も低かった北海道・東北では17%と1割台にとどまった。

 会場建設費が当初予定の1・9倍の2350億円に増えることに「納得できない」とした人は69%で、「納得できる」は24%。誘致を主導した日本維新の会の支持層でも、「納得できない」は6割に上った。

 元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【特集・世論調査】  2023年11月19日  22:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【毎日新聞・世論調査】:岸田内閣支持率21% 旧民主・菅政権以来の水準

2023-11-22 00:16:20 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

【毎日新聞・世論調査】:岸田内閣支持率21% 旧民主・菅政権以来の水準

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【毎日新聞・世論調査】:岸田内閣支持率21% 旧民主・菅政権以来の水準

 毎日新聞は18、19の両日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は21%。これまで岸田内閣としては最低タイだった10月14、15日実施の前回調査(25%)から4ポイント下落し、過去最低を更新した。調査方法が異なるため単純比較はできないが、歴代政権で支持率21%は旧民主党・菅直人政権末期の2011年8月(15%)以来の低い水準となる。不支持率は10月調査比6ポイント上昇の74%。岸田内閣としては過去最高で、不支持率が70%台となるのは麻生内閣時代の09年2月(73%)以来、14年9カ月ぶり。

 総合経済対策に盛り込まれた所得税・住民税の1人当たり計4万円減税への厳しい評価や、副大臣、政務官の相次ぐ辞任が影響した可能性がある。

  • <picture>神田憲次副財務相が辞任したことについて記者団の取材に応じる岸田文雄首相=首相官邸で2023年11月13日午後5時59分、竹内幹撮影</picture>
    神田憲次副財務相が辞任したことについて記者団の取材に応じる岸田文雄首相=首相官邸で2023年11月13日午後5時59分、竹内幹撮影
  • <picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2023/11/19/20231119k0000m010172000p/9.webp?1" type="image/webp" />岸田内閣の支持率の推移</picture>
    岸田内閣の支持率の推移
 
 年代別の内閣支持率は、70歳以上は3割強だった一方、18~29歳、30代、40代、50代、60代は1割台にとどまった。

 所得税・住民税減税を「評価しない」と答えた人は66%に上り、「評価する」の22%を大きく上回った。低所得世帯向けに7万円を給付する方針も「評価しない」が60%で、「評価する」は30%にとどまった。

 9月の内閣改造後、東京都江東区長選を巡る公職選挙法違反事件に関与したとして柿沢未途副法相が辞任するなど、計3人の副大臣、政務官が交代した。首相の任命責任について「大いに責任がある」と答えた人は56%、「ある程度責任がある」は30%で、計86%の人が責任があると回答した。「あまり責任はない」は8%、「全く責任はない」は3%だった。

 岸田文雄首相にいつまで首相を続けてほしいと思うか聞いたところ、最多は「早く辞めてほしい」の55%だった。「来年9月の自民党総裁任期まで」は28%で、「できるだけ長く続けてほしい」は8%にとどまった。「わからない」は9%。同じ質問をした9月調査時に比べ、「早く辞めて」は4ポイント上昇、「できるだけ長く」は4ポイント下落した。

 政党支持率は、自民党24%(前回23%)▽日本維新の会14%(同13%)▽立憲民主党9%(同11%)▽れいわ新選組7%(同5%)▽共産党6%(同4%)▽国民民主党5%(同5%)▽公明党3%(同4%)▽参政党2%(同3%)――などで、「支持政党はない」と答えた無党派層は26%(同27%)だった。

 調査は、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)機能を使う方式と、固定電話で自動音声の質問に答えてもらう方式を組み合わせ、携帯471件・固定561件の有効回答を得た。【小田中大】

 

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【毎日新聞・世論調査】:旧統一教会の財産保全「賛成」81%

2023-11-22 00:16:10 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【毎日新聞・世論調査】:旧統一教会の財産保全「賛成」81%

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【毎日新聞・世論調査】:旧統一教会の財産保全「賛成」81%

 18、19日実施の毎日新聞世論調査で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済策として、教団が保有する財産を勝手に処分できないようにする法整備への賛否を聞いた。「賛成」が81%に上り、「反対」は5%、「わからない」は13%だった。<button class="sc-cJPJKH dxLEZI" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-cJPJKH dxLEZI" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">世界平和統一家庭連合(旧統一教会)本部=東京都渋谷区で</button>

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)本部=東京都渋谷区で(毎日新聞)

 ■【図解】解散命令請求後はどうなる?  

 旧統一教会を巡っては、裁判所が政府から請求された解散命令を判断する前に多額の保有資産を海外に移すなどし、本来被害者の救済に充てられるべき財産が散逸するのではないかとの懸念が指摘されている。年代別では50代以上で「賛成」が8割を超えるなど、中高年層で賛成が多い傾向があった。支持政党での大きな差異はみられず、与野党の支持層双方で法整備が必要との認識が広がっているようだ。  

 法整備を巡っては立憲民主党、日本維新の会が既に関係法案を国会に提出。自民、公明両党も高額献金の被害者の訴訟支援を強化することなどを柱とする法整備を進める意向を示している。だが、具体策を巡っては与野党間で意見の隔たりが大きく、後半国会の焦点の一つとなっている。【小田中大】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【特集・世論調査】  2023年11月19日  20:03:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【毎日新聞・世論調査】:岸田首相「早く辞めて」55% 9月より4ポイント増

2023-11-22 00:16:00 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

【毎日新聞・世論調査】:岸田首相「早く辞めて」55% 9月より4ポイント増

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【毎日新聞・世論調査】:岸田首相「早く辞めて」55% 9月より4ポイント増

 毎日新聞は18、19の両日、全国世論調査を実施し、岸田文雄首相にいつまで首相を続けてほしいか尋ねたところ、「早く辞めてほしい」が55%で最も多かった。「来年9月の自民党総裁任期まで」は28%、「できるだけ長く続けてほしい」は8%だった。「わからない」も9%あった。

<picture>首相官邸に入る岸田文雄首相=東京都千代田区で2023年11月14日午前8時18分、竹内幹撮影</picture>
首相官邸に入る岸田文雄首相=東京都千代田区で2023年11月14日午前8時18分、竹内幹撮影

 同じ質問をした9月調査でも「早く辞めてほしい」が51%で最も多く、今回調査では、さらに4ポイント上昇する結果となった。

 内閣支持率は、7~11月の5カ月連続で30%を切るなど厳しい状況が続いている。岸田首相は9月に内閣改造を実施し、今月2日に減税や低所得世帯への給付などを盛り込んだ総合経済対策を閣議決定したが、政権浮揚にはつながっていない。

 調査は、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)機能を使う方式と、固定電話で自動音声の質問に答えてもらう方式を組み合わせ、携帯471件、固定561件の有効回答を得た。【野原大輔】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【特集・世論調査】  2023年11月19日  19:30:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【読む政治】:与党支持層でも進む「岸田離れ」 目玉政策不発、辞任ドミノで苦境

2023-11-22 00:15:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【読む政治】:与党支持層でも進む「岸田離れ」 目玉政策不発、辞任ドミノで苦境

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【読む政治】:与党支持層でも進む「岸田離れ」 目玉政策不発、辞任ドミノで苦境 

 18、19日実施の毎日新聞世論調査で2021年10月の発足以来、最低の支持率となった岸田内閣。自民党、公明党の与党支持率自体は横ばい傾向を維持しているが、自民支持層の内閣支持率がじわじわと下がっているのが特徴だ。与党支持層でも進む「岸田離れ」は今後の政権運営にも影響する可能性がある。

首相官邸に入る岸田文雄首相(右)=東京都千代田区で2023年11月14日午前8時18分、竹内幹撮影

首相官邸に入る岸田文雄首相(右)=東京都千代田区で2023年11月14日午前8時18分、竹内幹撮影

 自民党の政党支持率は24%、公明党は3%で、与党支持層が全体に占める割合は計28%で10月の前回調査から横ばいだった。

 ただし自民支持層における岸田内閣の支持率は2ポイント下落の58%。広島で主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれた5月調査では81%もあったが、その後は6月72%、7月68%、8月65%、9月64%、10月60%と下落傾向に歯止めをかけられないでいる。公明支持層は約半数が岸田内閣を「支持する」と答えた。

 9月の内閣改造後、計3人の副大臣・政務官が辞任したことに関し、岸田文雄首相の任命責任について「大いに責任がある」「ある程度責任がある」と答えた人は、自民支持層で計70%、公明支持層でも多くを占めた。野党支持層や無党派層を含む全体では計86%だったため、与党支持層も「辞任ドミノ」を軽視していない模様だ。

 所得税・住民税の定額減税に対する評価は…、この記事は有料記事です。残り461文字(全文990文字)

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 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政局・連載「読む政治」】  2023年11月19日  19:14:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【毎日新聞・世論調査】:岸田内閣支持率、過去最低21% 不支持70%超

2023-11-22 00:15:40 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

【毎日新聞・世論調査】:岸田内閣支持率、過去最低21% 不支持70%超

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【毎日新聞・世論調査】:岸田内閣支持率、過去最低21% 不支持70%超

 毎日新聞は18、19の両日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は、10月14、15日実施の前回調査(25%)より4ポイント減の21%で、内閣発足以来最低となった。不支持率は前回調査(68%)より6ポイント増の74%だった。内閣支持率が30%を切るのは5カ月連続。

             岸田文雄首相

 調査方法が異なるので単純比較はできないが、支持率21%は、菅(直人)政権下だった2011年8月(15%)以来の低い水準。また、不支持率が70%台となるのは麻生政権下だった09年2月(73%)以来で、不支持率74%は、森政権下の01年2月(75%)以来の高い水準。

 支持率は、マイナンバーカードを巡るトラブルが相次いだことなどが影響して6月、下落に転じ、8月以降は横ばい傾向が続いていた。岸田文雄首相は9月に内閣改造を実施し、今月2日に減税や低所得世帯への給付などを盛り込んだ総合経済対策を閣議決定したが、政権浮揚にはつながっていない。

 調査は、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)機能を使う方式と、固定電話で自動音声の質問に答えてもらう方式を組み合わせ、携帯471件、固定561件の有効回答を得た。【野原大輔】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【特集・世論調査】  2023年11月19日  19:12:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岸田内閣】:辞任ドミノ再来、更迭渋った官邸 「適材適所にも程が」政権深手

2023-11-22 00:15:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【岸田内閣】:辞任ドミノ再来、更迭渋った官邸 「適材適所にも程が」政権深手

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田内閣】:辞任ドミノ再来、更迭渋った官邸 「適材適所にも程が」政権深手 

 岸田文雄首相は13日、度重なる税金滞納などが問題となっていた神田憲次副財務相を事実上更迭した。9月の内閣改造後、政務三役の辞任は3人目。閣僚が相次いで辞任した昨年の「辞任ドミノ」が再来したと言える状況で、岸田政権にとっては痛手となった。首相官邸の更迭判断が遅れたこともダメージを拡大させた形で、政府・与党に懸念が広がっている。

 ◆内閣改造後、政務三役で3人目

 「政治は結果責任だ。着任から間を置かずして辞任に至ったことについて、国民におわびを申し上げなければならない」。岸田首相は首相官邸で記者団にこう述べ、神田氏の辞任について陳謝した。

 9月の内閣改造後、副大臣、政務官の辞任は神田氏で3人目となる。10月26日には、女性との不適切な関係を報じられた山田太郎文部科学政務官が辞任。そのわずか5日後の同31日には、東京都江東区長選を巡る公職選挙法違反事件に関与した柿沢未途副法相が辞任した。

 首相官邸は当初、神田氏の更迭に消極的だった。政治とカネの問題などで4閣僚が相次いで辞任した昨年の「辞任ドミノ」の再来となれば、低迷する内閣支持率のさらなる下落が懸念されたためだ。官邸幹部は、常習的な税金滞納を認めた神田氏を「法令違反はない」と擁護し、続投を模索してきた。

 ただ、自民党幹部が「このままでは国会がもたない」と官邸側に繰り返し進言するなど、与党内では…、この記事は有料記事です。残り699文字(全文1275文字)

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 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政局・岸田内閣】  2023年11月13日  20:31:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【解説委員室から】:野党転落前夜?麻生政権末期に近づく 岸田内閣、止まらぬ支持率低下

2023-11-22 00:15:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【解説委員室から】:野党転落前夜?麻生政権末期に近づく 岸田内閣、止まらぬ支持率低下

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【解説委員室から】:野党転落前夜?麻生政権末期に近づく 岸田内閣、止まらぬ支持率低下

 時事通信社の11月世論調査で、岸田文雄内閣の支持率は21.3%(前月比5.0ポイント減)、自民党の支持率は19.1%(同1.9ポイント減)で、いずれも岸田政権発足以来の最低を更新した。特に、自民党の支持率が20%を切ったのは、2012年12月の政権復帰後、初めて。岸田政権に対する有権者の厳しい評価は、衆院選惨敗で野党に転落した麻生太郎政権末期に近づきつつあることが、調査結果から読み取れる。(時事通信解説委員長 高橋正光)

訪米前に記者の取材に応じる岸田文雄首相=2023年11月15日夜、首相公邸【時事通信社】

訪米前に記者の取材に応じる岸田文雄首相=2023年11月15日夜、首相公邸【時事通信社】

【目次】
 ◇政権復帰後初の20%割れ―自民
 ◇「民主主義の危機」菅政権より進む
 ◇自民支持層の内閣支持、麻生政権と同水準

 ◆政権復帰後初の20%割れ―自民

 調査は10~13日に、全国18歳以上の2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は57.2%。それによると、岸田内閣の不支持率は53.3%(同7.0ポイント増)、「わからない」が25.5%(同1.9ポイント減)。世代別の支持率を見ると、「18歳~29歳」で若干持ち直したが、それ以外の世代では全て減少。50歳代以下の世代はいずれも2割に届かず、60歳代も22.0%(同10.4ポイント減)と大きく落ち込んだ。不支持率は全世代で上昇した。

【図解】岸田内閣の支持率推移【時事通信社】

【図解】岸田内閣の支持率推移【時事通信社】

 性別では、男性の支持率は21.8%(同8.1ポイント減)、不支持率は56.2%(同9.3ポイント増)。女性の支持率は20.7%(同1.8ポイント減)、不支持率は50.3%(同4.6ポイント増)。男性の支持が大幅に低下した結果、男女がほぼ同水準となった。

 自民支持層の内閣支持も50.0%(同10.7ポイント減)と大きく減り、「支持政党なし」(無党派層)の内閣支持も13.9%(同3.2ポイント減)で、低下した。

 一方、自民党支持(19.1%)の性別では、男性22.5%(同2.3ポイント減)、女性15.5%(同1.5ポイント減)。女性の支持が低い。世代別では、50歳代以下は全て2割に届かず、15%前後。60歳代が20.1%、70歳以上が28.4%。このうち、60歳代は、前月比9.9ポイント減で、内閣支持率と同様に大幅に下落した。

 ◆「民主主義の危機」菅政権より進む

記者会見で一礼する菅義偉首相(当時)=2021年8月17日、首相官邸【時事通信社】

記者会見で一礼する菅義偉首相(当時)=2021年8月17日、首相官邸【時事通信社】

 今回の結果を、菅義偉前首相が党総裁選への不出馬を表明する直前の菅内閣(21年8月調査)、衆院選を控えた麻生内閣(09年7月調査)とそれぞれ比べると、菅内閣よりはるかに厳しく、麻生内閣に迫りつつあることが分かる。それによると、菅内閣の支持率は29.0%、不支持率は48.3%。自民党支持率は23.7%で、同党支持層の内閣支持率は59.4%だった。

 政界では、内閣支持率と自民党支持率を足した数字が50%を切ると、政権維持に早晩行き詰まる、との説(青木の法則)が広く知られる。菅政権は1回も「青木の法則」を下回ることがないまま、退陣に追い込まれた。岸田政権は、「青木の法則」から約10%も割り込んでおり、政権運営がはるかに厳しい状況にあると言える。

 岸田首相は21年9月の党総裁選で、当時の菅政権を「国民の声が自民党に届いていない。民主主義の危機」と断じ、厳しく批判した。調査結果は、岸田政権で「民主主義の危機」が、菅政権より進んだことを示している。

 ◆自民支持層の内閣支持、麻生政権と同水準

 一方、麻生内閣の支持率は16.3%(不支持64.2%)、自民党の支持率は15.1%。「青木の法則」から、2割近く割り込んでいる。また、自民支持層の内閣支持率は48.0%、無党派層では11.1%。内閣、自民党の支持率とも、麻生内閣より若干高いが、自民支持層、無党派層の内閣支持率は、麻生内閣時の水準に迫りつつある。今後、内閣、自民党の支持率低下に歯止めがかからなければ、政権交代前夜の麻生内閣の様相を呈することになろう。

内閣総辞職の後の記者会見で、言葉に詰まる麻生太郎首相(当時)=2009年9月16日午前、首相官邸【時事通信社】
 内閣総辞職の後の記者会見で、言葉に詰まる麻生太郎首相(当時)=2009年9月16日午前、首相官邸【時事通信社】

 もっとも、岸田内閣と麻生内閣で、決定的に異なる点が一つある。それは、野党の支持率だ。岸田内閣の支持率低下が進んでも、野党の支持率は低迷したまま。これに対し、麻生内閣当時、野党第1党・民主党の支持率は18.6%で、自民党を上回っていた。政権批判票の受け皿ができていたことが、直後の衆院選で自民党の惨敗、野党転落につながった。

 今回11月の世論調査での、自民党以外の支持率は、維新4.6%(前月比0.7ポイント増)、公明4.1%(同1.0ポイント増)、立憲民主2.7%(同0.4ポイント減)の順。これに、れいわ新選組の1.6%(同0.5ポイント増)が続き、共産(1.1%)と国民民主(0.9%)を上回った。「支持政党なし」は62.5%(同1.4ポイント増)。

 政党支持率は、「自民1強」「他弱野党」の状態。自民支持から離れた有権者は、既成野党には向かわず、野党全体で支持の分散化が進みつつあることがうかがえる。岸田首相は年内の衆院解散を断念し、経済対策の実行に全力を挙げる考えだ。

 こうした状況を踏まえ、次期衆院選を占うと、カギを握りそうなのは、野党側の候補者調整と無党派層の動向。岸田首相が現状で解散しても、小選挙区で野党の候補者が乱立し、投票率(前回21年10月は55.93%、自民が惨敗した09年8月は69.28%)が上がらなければ、自民党の議席(262、過半数は233)は、それほど減らないかもしれない。

 ■解説委員室から◆記事一覧

 元稿:時事通信社 JIJI.com 政治 【政局・連載・「解説委員室から」】  2023年11月17日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界Web】:岸田首相は良くも悪くも真空 元側近・三ツ矢憲生氏が語る政権の処方箋

2023-11-22 00:15:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政界Web】:岸田首相は良くも悪くも真空 元側近・三ツ矢憲生氏が語る政権の処方箋

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界Web】:岸田首相は良くも悪くも真空 元側近・三ツ矢憲生氏が語る政権の処方箋 

 「今、彼からきちんと話を聞くべきではないか」。岸田政権の求心力が低迷する中、何人かの取材先が挙げた名前は自民党の三ツ矢憲生元衆院議員だ。自民党が大惨敗し野党に転落した2009年衆院選で、比例重複を辞退し小選挙区を勝ち抜いたエピソードは語り草。宏池会(岸田派)事務総長代行を務めるなど就任前の岸田文雄首相の側近としても知られたが、政権発足直後に電撃引退し、政界を驚かせた。就任2年がたった首相をどう見ているのか。かつての身内の率直な苦言からは、政権が抱える課題が浮かび上がった。(時事通信政治部 纐纈啓太)

インタビューに応じる元衆院議員の三ツ矢憲生氏=2023年11月1日、東京都内【時事通信社】

インタビューに応じる元衆院議員の三ツ矢憲生氏=2023年11月1日、東京都内【時事通信社】

【目次】
 ◇実体不明の「新しい資本主義」
 ◇減税、選挙対策が見え見え
 ◇ブレーン不在
 ◇国民に不幸な政治状況

◆実体不明の「新しい資本主義」

自民党総裁選に向け経済政策を発表する岸田文雄前政調会長(当時)=2021年9月8日、東京・衆院議員会館【時事通信社】

自民党総裁選に向け経済政策を発表する岸田文雄前政調会長(当時)=2021年9月8日、東京・衆院議員会館【時事通信社】

 ―岸田政権2年をどう見ますか。

 21年の党総裁選のときに岸田さんが言っていた「新しい資本主義」、これは当時から派閥内でも実体不明なんです。
 総裁選の少し前に、今の村井英樹官房副長官が私のところにやってきて「『新しい資本主義』というテーマで考えろ、三ツ矢さんの意見も聞いてこいと岸田(宏池会)会長から言われた」と話した。僕は漠然としたアイデアでもあるのだろうと思ったが、聞いても何もない。「まだそこまで考えていません」と。
 言葉だけだったんです。話はそこで終わってしまい、言葉だけが独り歩きして、結局全部引っ込めてしまった。金融所得課税の話もそうだし、所得倍増も「資産所得倍増」に変わっちゃった。
 最初に言っていたキャッチフレーズがいつの間にかどれも消えちゃったわけです。
 その割に、日本が歩んできた道を変えるものすごく大きなことを、閣議決定だけで決めてしまうような荒っぽいやり方もしている。反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有や防衛費増額もそうだし、原発再稼働方針もそうかもしれない。

 ―24年度の防衛増税先送りを決めました。

 防衛費を5年で43兆円にすると言っているが、それをどうやって集めるのか決まっていない。防衛費は5年たったら減らしますというわけにはいきません。装備品を増やせば、その整備や更新費、そうした任務に当たる隊員の人件費も増える。恒久的に続く話じゃないですか。
 防衛費は国民の生命財産を守るもので、戦時を別にすれば税で恒久財源を確保すべきです。岸田さんが自分で43兆円必要だと判断したのであれば、大変な国際情勢に対応するため、税で賄わざるを得ないけどぜひ承諾してほしいと、国民に説明し説得しないといけない。それもしていない。野党も詰めていないですね。
 自民党が野党に転落した際、旧民主党政権の看板政策だった「子ども手当」のことを、「財源の裏付けもない選挙買収」だと言っていた。同じようなことを今やっているんです。どの口が言ったのかという気がする。

◆減税、選挙対策が見え見え

こども未来戦略会議であいさつする岸田文雄首相(左から3人目)。同2人目は加藤鮎子こども政策担当相=2023年10月2日、首相官邸【時事通信社】

こども未来戦略会議であいさつする岸田文雄首相(左から3人目)。同2人目は加藤鮎子こども政策担当相=2023年10月2日、首相官邸【時事通信社】

 ―異次元の少子化対策も財源が見えません。

 中身を見れば「異次元」でも何でもないわけです。児童手当を増やします、と。それで本当に子どもの数が増えますか。
 子どもの数が増えない根本的な原因を探らないといけない。経済的な理由で結婚できない人が増えているんです。なぜかと言えば、結局非正規社員の若者が増えて、給料でも雇用契約でも正社員と相当の格差がある。ここに手を突っ込まない限り、少子化対策はできないと思います。
 非正規雇用を望む人以外は基本的には正社員にする、そのための労働法制を見直し、セーフティーネットも整備する。そこまで踏み込まないとだめだと思います。
 なぜ日本が先進国内でこれほど将来に希望が持てない若者の比率が高いのか、その意味を探らないといけない。そうでなければ「異次元」なんて言葉は使っちゃいけませんよ。

 岸田さんはよく「自分は現実主義者だ」と言っていたんです。

 ―就任前からですか。

 ええ。「その現実主義って何ですか」と聞いたことがあるんです。岸田さんは「目の前にある問題を一つ一つきちんと処理していくのが現実主義だ」と言った。
 でも、政治家には自分は社会をこういう方向に持っていきたいんだというビジョンを示す役割があると思うんです。防衛費43兆円でも、少子化対策も、岸田さんのやっていることを見ると、彼の「現実主義」はどうも表面的、場当たり主義ではないかと思えてきます。

 ―経済対策として「所得税減税」を表明しました。意図をどう見ますか。

 支持率でしょう。もちろん次の衆院選対策もあるでしょうが、言い出したのが10月の衆参補欠選挙の前だったし、見え見えです。
 僕は補選で2敗したら衆院解散するんじゃないかと見ていた。「岸田降ろし」の声が広がる前にね。しかし、極めて2敗に近いような1勝1敗になり、年内はもうできない。経済対策を通さなくてはいけないし、外交日程も窮屈。政治家が選挙なんかやっている余裕はありません。
 税の話で言えば、日本には個人金融資産が2000兆円、内部留保が500兆円以上あるでしょう。2000兆円の半分以上は65歳以上の高齢者が持っていると思います。ほとんど日本経済の循環に回っていません。でも、高齢者の医療費も一定額を超えれば自己負担分が払い戻される高額療養制度があるから、実際は国が負担している部分が相当大きい。
 一番おカネが掛かるのは子育て世代です。ならば相続税をもっと高くし、贈与税をぐっと安くして、若い世代におカネが早く回るような仕組みに変えた方がいい。
 内部留保も投資や人件費に回せば減税すると政府はしきりに促しているが、逆じゃないか。一定の内部留保を持っているのに賃上げにも投資にも回さない企業は増税すればいい。おカネが回る仕組みを真剣に考えるべきです。
 僕が一番効くと思っているのは、日銀が金利を上げること。それも市場に見透かされているようであれば、消費税の軽減税率が適用されている食料品を時限的に5%にしたほうが国民も納得するんじゃないでしょうか。高所得者への所得税減税は制限すべきです。

 ◆ブレーン不在

会談前に握手する中国の鄧小平副首相(中央左)と大平正芳首相=1979年2月7日、東京・首相官邸【時事通信社】

会談前に握手する中国の鄧小平副首相(中央左)と大平正芳首相=1979年2月7日、東京・首相官邸【時事通信社】

 ―場当たり的対応を発足当初から続けてきた、と。

 宏池会の考え方は、弱い立場や困った人に手を差し伸べていく政治です。(元首相の)大平正芳さんや鈴木善幸さんたちからずっと続いてきた。
 例えば、LGBTなどの性的少数者についても、生理的精神的に変えられないものを抱えた人たちが日本社会で生きる障壁を感じているならば、それを取り除くのが政治の役割だと思う。
 米国との関係も、岸田外交はあまりにも偏り過ぎているのではないでしょうか。米中対立の中で、日本は米国の先鋒(せんぽう)の役割になっている。でも、よく見れば米国は着々と中国との対話を重ねています。日本も対話のチャンネルを再構築しないといけないと思います。
 いずれにせよ、岸田さんに「羅針盤」がないことを国民は見透かしてしまった。これを元に戻していくのは相当の努力が必要です。 

 ―首相のパーソナリティーは。

 岸田さんは温厚でとてもいい人だ。良くも悪くも「真空」です。常に周りの意見を聞く。だから本当にいい人を周りに置かないといけません。今のままでは厳しい。
 一度、(首相の長男)翔太郎君に、「今からでも霞が関省庁の有望な課長クラスを集めて勉強会をやったらどうかと、岸田さんに伝えて」と頼んだことがありました。翔太郎君は伝えたようだが、やらなかった。岸田さんは本当に腹を割って話せる周囲がいないんじゃないですか。人に対してある程度の距離感を常に保ち、それ以上は入らないし、自分も入っていかないです。その理由は分かりません。

木原誠二官房副長官(当時、左)と岸田文雄首相=2023年8月28日、首相官邸【時事通信社】

木原誠二官房副長官(当時、左)と岸田文雄首相=2023年8月28日、首相官邸【時事通信社】

 ―注目されるブレーンに自民党の木原誠二幹事長代理がいます。

 彼は目先の問題はうまくやると思います。しかし、政権の「羅針盤」的役割は果たしていないですね。彼もどちらかと言えば自分のポジションをいかに高めていくかに関心がある。しかし、岸田さんは「木原依存症」です。

 ―それはいつから。

岸田さんが政調会長のとき、木原氏は政調事務局長だった。そのときからじゃないか。それ以前はそこまでの付き合いではなかったです。

 ―なぜ政界引退したのですか。

 腰痛が限界でした。選挙区がとても広く、体力的に無理だと。周りに迷惑を掛けるし、岸田政権で30年ぶりの宏池会政権が誕生した。これでやりきったと思ったのです。その後、手術しました。

 ◆国民に不幸な政治状況

インタビューに応じる元衆院議員の三ツ矢憲生氏=2023年11月1日、東京都内【時事通信社】

インタビューに応じる元衆院議員の三ツ矢憲生氏=2023年11月1日、東京都内【時事通信社】

 ―岸田政権への「処方箋」はありますか。

 私も国会に18年もいて、偉そうなことを言える立場ではないですが、政官財が忖度(そんたく)ばかりで制度疲労を起こしています。給料が上がらないと言うが、連合は何をしていたのか。正社員だけを守り、企業に賃上げを働きかけてくれる自民党に乗っかって、何のための組織なのか。役人も国全体のことを考えるより、上司や永田町の顔色ばかり見ている。企業は政府の補助金がなければGX(グリーントランスフォーメーション)はできないと言っている。
 岸田さんがラッキーなのは、党内に強力なライバルがいないこと。野党もバラバラの体たらくで、低空飛行で続けていく可能性がある。でも、そんな状況は国民にとって不幸でしょう。
 課題の洗い直しが必要です。根底から見詰めて、それに対して日本の行く末を見据えた具体的な対策をきちんと打ち出さないと、支持率が上がるのは難しいんじゃないですか。
 経済で言えば、下手をすると日本からリーディング産業がなくなるかもしれません。DX(デジタルトランスフォーメーション)はマイナンバーカードすら導入に四苦八苦して、世界と比べれば周回遅れです。国が借金を抱えているから歳出をするなとは言わないが、あまりにも国債発行残高が膨大な額です。
 このままではまずいです。小手先のパフォーマンスばかりでは日本が行き詰まってしまう。本当に岸田さんがやりたいことがあるなら、真剣に向き合わないと駄目です。今こそ目覚めてもらいたいと思います。

 元稿:時事通信社 JIJI.com 政治 【政局・連載・「政界Web」】  2023年11月17日  09:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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