路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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《メディアの風景・01.07》:ネット時代の「孫悟空の自由」 新聞の健全な検証に期待=武田徹

2025-01-07 02:03:10 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

《メディアの風景・01.07》:ネット時代の「孫悟空の自由」 新聞の健全な検証に期待=武田徹

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《メディアの風景・01.07》:ネット時代の「孫悟空の自由」 新聞の健全な検証に期待=武田徹

 ノンフィクション作家の沢木耕太郎氏が若き日に「評論家」の肩書で書いた異色のエッセーがある。論壇誌「潮」1973年3月号へ寄稿した「“孫悟空の自由”に文化はない」だ。

 テレビ番組論だが後の活躍を予感させる巧みさが文章にある。大空を飛び回り、大立ち回りを演じていた孫悟空が、実は釈迦(しゃか)の掌(てのひら)の上で暴れていたに過ぎなかったという逸話に放送業界の実情を喩(たと)える論法もその一例だ。テレビは言論表現の自由を謳歌(おうか)しているようで実は広告スポンサーの商業主義や、政府が敷いた放送免許制度という掌の上で踊っているだけではないかと沢木氏は指摘する。

 約半世紀前に書かれたエッセーを発掘したのは理由がある。ネット時代にも「孫悟空の自由」の是非を論じる必要があると思うのだ。

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