《火論・01.07》:「致死性カクテル」の生成=大治朋子
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《火論・01.07》:「致死性カクテル」の生成=大治朋子
<ka-ron>
戦後80年となる今年も、世界各地で紛争が続いている。
「人はなぜ、自分が所属する集団のために命をかけて戦うのか」
英オックスフォード大学のハーベイ・ホワイトハウス教授(社会人類学)は長年、この疑問を追いかけてきた。調査の対象は武装勢力や宗教的原理主義者、暴力的なサッカーファンにまでおよんだ。その結果、「人生を変えるような体験」や「集団への所属を決定づけるような体験」が、「個々人のアイデンティティを『融合』する」という結論にいたったという(英雑誌「WIRED」1・2月号への寄稿文・和訳版より)。
どういう意味か。誰しも大なり小なり家族や職場に埋没し、それを守ろうとする。問題はその関係性やレベルにあるようだ。
■この記事は、有料記事です。残り715文字(全文1031文字)
■続きは、有料会員登録後、お読み下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます