路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【HUNTER・12.23】:【田川地域の闇】:し尿・ごみの一部事務組合議員ら、情報公開条例の賛否問う質問書を黙殺

2025-01-03 06:18:40 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・12.23】:【田川地域の闇】:し尿・ごみの一部事務組合議員ら、情報公開条例の賛否問う質問書を黙殺

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・12.23】:【田川地域の闇】:し尿・ごみの一部事務組合議員ら、情報公開条例の賛否問う質問書を黙殺 

 地方公共団体が住民の税金で成り立っている以上、運営状況や政策決定過程をオープンにするための「情報公開」は必須だ。意図的に情報公開制度を設けようとしない地方公共団体があるとすれば、その狙いは歪んだ組織運営の「隠ぺい」にあると考えるのが自然だろう。

 福岡県の田川地域で大きな問題となっている“し尿処理”と“ごみ処理”の管理・運営を担っているのは「田川地区広域環境衛生施設組合」(以下、「環衛組合」)と「田川郡東部環境衛生施設組合」(以下、「東部組合」)。ハンターが、両組合の議員と、両組合を構成する自治体の首長に、新たなごみ処理施設完成に伴い一本化される組合に情報公開制度を導入することの賛否を問うアンケートを実施したところ、賛成はわずかに4人で、残り約9割の議員が「無回答」。8自治体の首長の内、賛成は田川市長一人だけという酷い結果になった。

 ■回答書返送は42人中たったの6人

 ハンターは先月、環衛組合と東部組合で議員を務めている各自治体の議員35名全員と8人の市町村長に取材のため質問書を送付した。取材対象となった二つの組合の議員は環衛組合が26名、東部組合が32名で、兼任が23名という内訳だ。議員と首長に送付した質問書は次の内容である。

お願い

 来年春に予定されている“ごみ処理施設”の稼動に伴い、「田川地区広域環境衛生施設組合」が、“ごみ処理施設”と“し尿処理施設”及び“最終処分場”の管理・運営を行うことになります。

 行政機関における情報公開の重要性については十分ご承知のことと存じますが、来年から、ごみ処理行政及びし尿処理行政を司ることになる「田川地区広域環境衛生施設組合」において、情報公開を機能させるため、条例で情報公開を規定することに賛成されますか、反対されますか?別紙の回答書に記入の上、本年11月27日までに投函していただきますようお願い致します。なお、当該組合の情報公開について特にご意見があれば合わせてご記入下さい。

令和6年11月19日

 回答書は、自治体名、氏名を記入した上で、① 賛成する、② 反対する、③ 分からない、④ 答えない、の四つのうちのいずれかを選ぶ形式。返信用封筒に切手を貼って一斉に郵送したが、結果は以下の表の通りだった。

 組合長として独裁的な手法で二つの組合を管理・運営する永原譲二氏に同調してきた議員や首長が、そろって質問取材を無視した形。何らかの指示があり、組織的に回答拒否しなければこうした結果にはならないはずだ。情報公開制度導入への賛否に答えないという議員や首長らに、広域行政を担う資格はあるまい。

 今年5月、田川市議会、川崎町議会、糸田町議会、大任町議会、福智町議会、添田町議会の有志議員21名が、環衛組合と東部組合に情報公開制度を導入するよう永原氏に申し入れを行ったが、同氏はこれを無視。関係自治体の議員による要請さえ黙殺することで、情報公開を否定する姿勢を露わにしていた。永原氏が組合長を続ける限り、し尿処理とごみ処理に関する行政運営の実態が明らかになることはない。

 ■識者からも厳しい指摘

 以下は条例制定に賛成した議員から寄せられた声だが、こうした「良識」を持った政治家が増えない限り、田川地域の「闇」は晴れない。

榊原大祐議員(田川市議会)――情報公開は行政の基本だと思ってます。

森下喬廣議員(糸田町議会)――公的組織において情報公開条例がないことなどあり得ない。基本中の基本である。

田嵜みゆり議員(福智町議会)――「情報公開条例作れ」の声を上げ 住民の要求運動を牽引できるよう努力したい。少し別のことですが、東部環境衛生組合議会の会議録が1回の会議について2冊しかないことをご存知でしょうか。しかもコピーをすることも許可されません。せめて 各自治体に配ってほしいと思い 一般質問を申し入れましたが議長の許可が出ませんでした。新しい組合ではぜひ自治体毎に配布してほしい。情報公開とともに求めたいことです。

匿名――行政運営において、情報公開は非常に市民、町民にとっては大事な事と存じます。個人的には、広域でのゴミ、し尿処理場の建設には当時から反対の立場でした。何故ならば、行政主導で住民説明会等も全く開催せず決行してしまった事です。当時の各首長さん達は、重大な責任を追っていると思います。また、御社の取材のお陰で色んな事も明るみになり、今後も大いにご活躍を期待しております。尚、議会において何度か情報公開について質問もしました。現在もこの件についても不透明なままです。※追伸 投函が遅くなった事と、家族の事情により個人名、住所を無記載にした事を心よりお詫び申し上げます。

 情報公開制度に詳しい市民オンブズマン福岡の児嶋研二代表幹事は、情報公開に後ろ向きな一部事務組合の行政運営について、次のように話している。

 「行政運営の基本である情報公開に関する取材や質問に対応すらしないということは、説明責任を放棄したに等しい。住民の権利を保障するという意味から、広域行政を担う一部事務組合も情報公開を徹底すべきだろう。ごみ処理施設の建設費には莫大な公費が投入されているのだから、なおさらだ。し尿やごみ処理という住民の暮らしに直結する事務を取り扱う組合をブラックボックスにしてはならない」

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【話題・地方自治体・福岡県田川地域の8市町村で構成する一部事務組合「田川地区広域環境衛生施設組合」を巡る疑惑】  2024年12月23日  05:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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