路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【12.21の日報抄】:わが国最初の童話作家とされる巌谷小波(いわやさざなみ)が・・・

2024-12-22 06:10:35 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【12.21の日報抄】:わが国最初の童話作家とされる巌谷小波(いわやさざなみ)が・・・

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【12.21の日報抄】:わが国最初の童話作家とされる巌谷小波(いわやさざなみ)が・・・ 

 わが国最初の童話作家とされる巌谷小波(いわやさざなみ)が「十二月の苺(いちご)」を発表したのは、1作目から3年後の1894(明治27)年である。食用に栽培されたイチゴは当時、まだかなりの高級品だった

 ▼ひとり親家庭の異母姉妹の話だ。母は実子の「お花」ばかりをかわいがる。先妻の子「お雪」には何でも冷たく当たる。わがままなお花は大雪の12月、イチゴが食べたいと駄々をこねる。お雪は母からイチゴを探せと命じられ、困り果てる

 ▼外で途方にくれていると「十二月の神」と名乗る老人が現れ、雪の公園を緑いっぱいの6月に変える。熟したイチゴを摘んで周りを見ると、そこは雪の12月に戻っていた-。イチゴは本来、春から初夏が旬だ

 ▼物語の発表から130年。ハウス栽培が進み、イチゴはむしろ冬によく出回るようになったと感じる。あの赤い果実は、クリスマスケーキに欠かせない存在になった。クリスマスソングが街に流れ出すと、幸せなムードに包まれる

 ▼でも、この年の瀬が逆につらいと感じる人もいる。暮らしに余裕がなく、ケーキやプレゼントを我慢する家庭もある。県フードバンク連絡協議会は今冬、北陸の慈善団体と新組織を結成し、ひとり親家庭などにケーキを贈る活動「あしながサンタ2024」に取り組む。3200個以上を届けることを目指している

 ▼雪のような生クリームの上に、真っ赤なイチゴが並んだホールケーキ。みんなに感謝し、親子が笑顔で切り分ける。そんな聖夜の光景が、もっと増えるといい。

 元稿:新潟日報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【日報抄】  2024年12月21日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【社説・12.20】:政治倫理審... | トップ | 【社説・12.21】:与党税制大... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【社説・解説・論説・コラム・連載】」カテゴリの最新記事