【クローズアップ】:仏大統領選、棄権28% 反マクロン根強く 政治不信ピークに 吉田徹・同志社大教授
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【クローズアップ】:仏大統領選、棄権28% 反マクロン根強く 政治不信ピークに 吉田徹・同志社大教授
今回の大統領選は、歴史的な低投票率と多くの白票・無効票が示すように、有権者の政治への期待とその受け皿としての大統領選が終始かみ合わないままだった。政治不信もピークに達しており、フランスの民主主義は深刻な状態にあるといえる。政権運営が相対的に信頼されたマクロン氏に票が集まったが、前回大統領選よりも勢いのそがれた状態で迎える6月の下院選で与党が敗北すれば、マクロン氏の政権運営は行き詰まる可能性がある。
分断の背景には、都市部のエリートを中心にグローバル化の恩恵にあずかれる層と所得が目減りする一方の労働者などの対立にみられるような社会的、経済的な不平等がある。ルペン氏は極右色の払拭(ふっしょく)を図り、ウクライナ情勢の影響で物価高騰に苦しむ庶民の懐事情に焦点を当てたことで得票率の伸びにつながった。各候補者は早くも6月の下院選を見据えている。可能性は低いが、極右や極左の陣営それぞれが結束して与党を…、残り440文字(全文841文字)
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元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【クローズアップ】 2022年04月26日 02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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