【金口木舌・11.11】:子どもたちの権利
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・11.11】:子どもたちの権利
2歳前後の子どもの多くが「イヤイヤ期」を迎える。自我が芽生えて自分でやりたいことが増え、自己主張をしているという。一歩ずつ成長している証しだが、親としては頭を抱えることも多い
▼「イヤ」を繰り返す子どもに対して、言うことを聞かせるために強く叱ったり突き放したりしてはいけないようだ。子どもの気持ちを尊重し、じっくりと向き合いながら声に耳を傾けることが求められる
▼年齢に関係なく子どもには1人の人間としての権利がある。1989年には国連総会で子どもの権利条約が採択された。子どもたちが差別されずに命が守られ、意見を尊重されて最善の利益が得られることなどを盛り込んだ
▼県内に目を向けると、子どもへの体罰や虐待、貧困など解決するべき課題は数多い。健やかな成長のために県民一人一人が現状と向き合い、小さな声に耳を傾けることで解決策は見えてくる
▼今月17日は「おきなわ子どもの権利の日」で、この日から23日までは「子どもの権利週間」だ。子どもたちの権利を守り、笑顔で過ごせる環境を築くことができれば、沖縄の未来はもっと明るくなるだろう。
元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2024年11月11日 04:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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