【きょうの潮流】:全国で唯一、県庁所在地にある中国電力島根原発2号機(松江市)の再稼働に島根県知事が同意すると表明しました。
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【きょうの潮流】:全国で唯一、県庁所在地にある中国電力島根原発2号機(松江市)の再稼働に島根県知事が同意すると表明しました。
「原発が一定の役割を果たしていく必要があるという国の説明は理解できる」。再稼働を加速させたい政府の意向をくんでいます
▼しかし、課題は山積しています。事故時の避難計画が義務づけられた半径30キロ圏に島根、鳥取両県の約46万人が暮らし、県境を越えて岡山、広島両県に約27万人が避難する計画です。避難できる保証はあるのか―住民の不安はつきません
▼松江市から約6800人の避難者を受け入れることになっている広島県庄原市の議会がことし3月、島根原発の再稼働に反対する決議を可決しています。自力での避難が難しい人への支援や、自然災害で避難経路が使用できない際の対応など、避難計画の実効性にかかわる課題を挙げ、こう指摘します
▼「重大事故が起きれば、その被害は計り知れないものとなる。何よりも重視しなければならないのは、住民の命と安全である。その保証がないままに、原発を再稼働すべきではない」
▼不正や不祥事を繰り返す中国電力の問題もあります。2010年に発覚した500件以上の点検漏れは、原発の安全管理のずさんさを露呈。その後も低レベル放射性廃棄物を保管する建屋の巡視業務を怠る法令違反、昨年は原子力規制庁から借り受けたテロ対策に関する機密文書の誤廃棄を6年間も未報告…
▼危険な原発を動かす資格が問われます。再稼働はやめるしかありません。
元稿:しんぶん赤旗 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【きょうの潮流】 2022年06月04日 04:15:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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