路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【社説①・10.27】:きょう投票 政権の枠組み左右する選択だ

2024-10-27 05:00:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【社説①・10.27】:きょう投票 政権の枠組み左右する選択だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・10.27】:きょう投票 政権の枠組み左右する選択だ

 多くの小選挙区が、まれに見る与野党の接戦となっている。有権者の選択が政権の枠組みを左右する、かつてない重い1票となる。

 第50回衆院選は、きょう投票日を迎えた。3年ぶりとなる政権選択の選挙は、自民、公明の与党を信任するのか、それとも、立憲民主党など野党に政局の主導権を委ねるのかが焦点だ。

 自民党は2012年の衆院選以降、国政選挙で8連勝し、「1強」の地位を保ってきた。だが、今回は政治とカネの問題などで逆風を受け、苦戦を強いられた。

 一方、野党は多くの選挙区で競合したが、立民や国民民主党は議席を上積みするとみられている。与野党が伯仲する可能性がある。

 石破首相は、内閣の発足から8日後に衆院を解散し、26日後を投開票日と決めた。いずれも現行憲法下では最短の日程だ。

 このため自治体の準備が間に合わず、「入場券」の発送が遅れるケースが相次いだ。その結果、総務省によると、20日までの期日前投票の利用者数は467万人で、前回衆院選の同時期に比べて2割程度減少した。

 選挙を急いだことが、投票に悪影響を与えたとしたら問題だ。

 衆院選の投票率はかつて70%前後あったが、12年以降は4回連続で50%台に低迷している。有権者の半数近くが棄権しては、民主主義の根幹が揺らぎかねない。

 特に20代、30代の若い世代の投票率の低さは深刻だ。前回衆院選では20代が36・5%、30代が47・13%にとどまった。

 少子化対策を含む社会保障政策や税制を政治がどう改めるかで、若い世代の暮らしや将来の負担は大きく変わるはずだ。選挙での意思表示を軽視してはならない。

 今回の選挙戦では、政治とカネの問題が大きな争点となった。

 自民党は公示の前、公認候補が代表を務める党支部に対し、税金が原資の政党交付金から500万円の「公認料」と、1500万円の「活動費」を支給した。

 ただその後、政治資金問題を理由に非公認とした候補者の支部にも「党勢拡大のための活動費」として2000万円を出したため、野党は「非公認というけじめは見かけ倒しだ」と批判を強めた。

 自民は、非公認候補が資金を選挙に使うことはない、と反論したが、選挙中に公認と同額を支給していては、有権者の理解を得るのは容易ではなかろう。

 元稿:読売新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年10月27日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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