【政界地獄耳・02.06】:塩対応の石破茂 予算委での熟議を国民の前で進めよ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・02.06】:塩対応の石破茂 予算委での熟議を国民の前で進めよ
★衆院予算委員会の質疑を見ていると首相・石破茂が野党を手玉に取っているのがわかる。3日は日本維新の会が掲げる所得制限なしの高校授業料無償化について「所得が高い家庭も無償化すべきかは、多くの国民の理解を本当に得られるのか」「十分な所得がある家庭とそうでない家庭との間で、所得制限なしというのは本当に公平なのか。無償化になれば公立に進学する人がいなくなるかもしれない」と疑問を呈した。その一方、「至急論点を詰めたい。政府としても必要な情報提供をしていく」と自民・公明・維新の3党協議に前向きな姿勢を示した。
★同日の予算委員会では国民民主党が「年収103万円の壁」を念頭に、税収を国民に還元せよとただすと、首相は「国民にお返しする状況かといえば全然そうではない。不測の事態に備え、財政状況を安定させていくことも必要だ」「財源をセットに示さなければならない」と後ろ向きな答弁。ところが4日には「年収103万円の壁」を見直し、会社員らの所得税の非課税枠を123万円へ引き上げる25年度税制改正関連法案を閣議決定するとともに自民・公明・国民民主の3党協議で修正の余地を残した。
★4日の予算委員会では共産党委員長・田村智子が「高額療養費制度」の上限額の引き上げについて「がんになったら収入減るんですよ。この心身ともに衰弱していく、経済毒性というのが今注目されています。上限額の引き上げを知って、この瞬間もがん患者さんは不安にさいなまれ、そして治療と健康に悪影響を与えている」と指摘すると、首相は「あらゆる可能性はございます」と応じ、同日、自公幹事長会談を経てがん患者ら長期治療が必要な人には柔軟な対応を検討することを確認するなど、予算委員会では塩対応をしながら個別の案件というより野党各党に気配りしているのがわかる。だが、熟議は政党間調整ではなく予算委員会で国民の前で進めてほしい。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2025年02月06日 07:44:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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