私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

10月31日午後、まだ3羽しか見つけられなかったが、遠くばかり探していたら、かわいい顔で下にいるではないか。

2006年4月29日(土)ビール工場・蒲生海岸

2006年05月09日 | 蒲生海岸
■2006/4/29(土)6:30-7:10【天気】晴れ
【場所】ビール工場,蒲生海岸
【種名】ゴイサギ,チュウダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,トビ,オオソリハシシギ1,キアシシギ2,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,ツバメ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(12科22種)
【備考】朝早く大沼に行って,セイタカシギの写真とサギのコロニーの様子を見に行った。しかし,大沼は満水状態,あとは田植えが済んだ後に行くことにした。
 サギのコロニーには,前回4/22にはいなかったゴイサギが大挙して営巣していた。ただしアマサギはまだ確認できなかった。このコロニーができる以前は,すぐ近くの和田新田の人家裏にサギのコロニーがあったが,現在はほとんどこちらへ移行している。大学野鳥の会時代の1976年に田尻町沼辺小塩地区にスギのあまり手入れの行き届いていない一山があり,ここがサギの大コロニーになっていた。その他,蕪栗沼近くにも2カ所ほどコロニーがあったが,いずれも間伐をしない,樹高の低いツタが巻き付いている手入れの悪い杉林であった。夕暮れ時,ものすごい数のシラサギ類とゴイサギが一斉にコロニー上空を乱舞し,きりもみを繰り返しながら飛び回るとやがて塒入りし,コロニーも静かになる-こういった光景を飽きることなく見ていた記憶がある。高校時代は生物部に入っていて,鳥の骨格標本を作るとかで,コロニーに入ったことがあった。そこにはものすごい数の幼鳥の死骸や白骨化したものがあるかと思えば,生きている幼鳥や親鳥が激しく鳴き交わす喧噪,鶏舎に入ったような臭さ(ウミウのコロニーもすごいが),こういうのをおおげさに言えば阿鼻叫喚というのだろうか。生きるというのは実に大変なことだ。
 一方,コロニーの楽しみと言えば生殖羽の美しさと婚姻色だろう。目先の色,目の色,嘴の色,足の色,そして飾羽など,種類毎に異なるのがおもしろい。目先の色でいえばダイサギ,チュウサギ,コサギは信号機のようなものだ(コバルトブルー・黄々緑色・赤みがかったピンク)。
 繁殖している種類では,これまでの観察だと(カウントしたわけではないので予想だが),ゴイサギの個体数が一番多いだろう。次はチュウサギ,アマサギと続き,ダイサギ,コサギという順番になるのではないかと思う。ヒナや幼鳥の識別がまた大変だが,とりあえず,餌をやりに来る親の子どもがその種類ということになる。なお,第1回夏羽,第2回夏羽個体と思われるものも多く飛翔していた。
 蒲生ではキアシシギが2羽とオオソリハシシギの♀成鳥1羽がいたくらいだった。満潮から少しずつ引いている状態で,干潟が出るのは午後からだ。
【写真】
  
■飛翔するゴイサギ成鳥/ゴイサギ成鳥/ゴイサギのコロニー
  
■チュウサギの飾羽/眼先の色と眼の色が美しい/チュウダイサギとチュウサギ
  
■チュウダイサギ/キアシシギ夏羽


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