■2008/9/13(土)9:30-12:30,9/14(日)9:00-9:40【天気】晴れ時々曇り
【場所】竜飛崎,室根山
【種名】竜飛崎:ノスリ1,ハチクマ2,ハヤブサ1,室根山:トビ1,ノスリ1,ハチクマ4
【備考】3連休の初日は初めて竜飛崎に行った。仙台の自宅を4時38分に出発し,竜飛崎に着いたのは9時10分だった。浪岡ICから津軽道を通って中泊に行くコースが竜飛に行く近道かとも思ったが,海岸沿いにカモメ類を見ながら行きたかったので,海岸沿いに走って竜飛崎に着いた。9時30分から観察スタート。観察をしている方に今日はどうですか?と聞いたら「まだ飛んでない」の答え。思わず,「えっ今日は外れの日?」と言うと,「今から飛ぶとは思いますが」の答え。気を取り直して周囲や上空を見ていると,最初に現れたのが竜飛在住のハヤブサ成鳥,次に上空にハチクマ2羽,次にノスリが眼下に1という感じで,とにかくそれからは全然飛ばず,白いドバトをハヤブサが狩り損ねたりくらい。で,結局12時30分でやめて,十三湖で「しじみラーメン」を食べ,今回の二番目の目的地である金木の「斜陽館」に向かった。1階はやたら広い日本間があり,蔵と日本庭園がそれらを取り囲み,二階は階段からしてものすごいデラックスで,洋風あり,和風ありの豪華な部屋の連続。ここが太宰治の生家である津島家の豪邸。展示してあった家族の写真に一人だけ不自然に笑っている男の子がいると思ったら,それが本人で,『人間失格』の通りになっている。確かにこの家を見て,彼の育ち方を考えると,ああいう作品群が生まれてくるのもわかりそうな気がした。道路を挟んで,物産館があり,最初の店をのぞいてみると,「メロスは黒い風のように走った」の文字がプリントされたTシャツが売っていて,それを買ってきた。これは仕事で使える。
帰宅して,パソコンにデータをコピーしているとき,ヨークベニマルに買い物に行くことになり,そのままにして一時間ほどしてから帰った。コピーは終わっているものと思い,USBコードを抜いて,カメラでCFカードをフォーマットしたのが運の尽きだった。休止モードから復帰すると,何かのエラーで実は1.5Gほどあった画像はコピーされていなかったのである。これで,第一回竜飛遠征は終わった。
翌日は,唐桑に講演を受けていただいた御礼に「牡蠣の森を慕う会」代表畠山氏の元を訪ねた(最新の著作は『鉄が地球温暖化を防ぐ』すごい本ですよ。文藝春秋社刊1300円)。今回は2回目の訪問だ。若柳金成ICで降り,川崎から気仙沼に向かった。途中,室根山に登り,タカの渡りがないか期待した。竜飛の仇は室根山でと考えたのだ。最初に700m付近で北東上空で4羽のワシタカがミニ鷹柱を作っているのを見つけた。ハチクマ3羽とノスリ1羽だ。しばらく観察して,それから800m地点まで車道を登る(車で)と,今度は南南西方向にハチクマ一羽発見。トリッキーな動きをしきりにしていたが,そのうち,どんどん自分の方に近づいてきて,山の斜面近くになって左方向に進路を変え,さらに,南南東方向に飛んで,室根山とその周囲に広がる雄大な山地との間のやたら広い空間を悠然と飛んでいた。後から考えると,時間的に700mと800m地点では1分とかからず,しかも方向や高度が全然違うので,おそらく鷹柱を作っていた3羽のハチクマとは別個体のようだ。山頂付近のきらら天文台のあるところまできて,しばらく屋上で空を見ていたが何も出なかった。
もしかして室根山は渡りのコース?と思ってしまったがどうだろうか。鳥の海でも秋になるとノスリの大群(といっても10羽+くらいだが)がかなり上空で鷹柱のようになっているのを何度か見たことがあるので,コースというよりは群れで南下しているのだろう。翌日は,石巻でお邪魔なハヤブサを大きく撮影したので,とりあえず,竜飛で撮影したはずの2種はOKだった(単なる負け惜しみだが)。
【写真】
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■ハチクマ幼鳥の連続飛翔写真/700m付近のノスリとハチクマ。このハチクマの翼先分離を見ると,左右5枚しか見えず,4枚目は短くなっている。これは換羽中の成鳥と考えられる。
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■ノスリ/滑空するハチクマ
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■高空を旋回するノスリとハチクマの群れ
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■ハチクマ幼鳥。翼先分離は6枚。蝋膜は黄色。オジロワシなどもそうだが,幼鳥の顔は近くで見ると一見トビのようにも見える。嘴の感じがトビそっくりで,ハチクマも成鳥とは顔や嘴がずいぶん違うように見える。
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■ハチクマ幼鳥の飛翔
Copyright(C)2008 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.
【場所】竜飛崎,室根山
【種名】竜飛崎:ノスリ1,ハチクマ2,ハヤブサ1,室根山:トビ1,ノスリ1,ハチクマ4
【備考】3連休の初日は初めて竜飛崎に行った。仙台の自宅を4時38分に出発し,竜飛崎に着いたのは9時10分だった。浪岡ICから津軽道を通って中泊に行くコースが竜飛に行く近道かとも思ったが,海岸沿いにカモメ類を見ながら行きたかったので,海岸沿いに走って竜飛崎に着いた。9時30分から観察スタート。観察をしている方に今日はどうですか?と聞いたら「まだ飛んでない」の答え。思わず,「えっ今日は外れの日?」と言うと,「今から飛ぶとは思いますが」の答え。気を取り直して周囲や上空を見ていると,最初に現れたのが竜飛在住のハヤブサ成鳥,次に上空にハチクマ2羽,次にノスリが眼下に1という感じで,とにかくそれからは全然飛ばず,白いドバトをハヤブサが狩り損ねたりくらい。で,結局12時30分でやめて,十三湖で「しじみラーメン」を食べ,今回の二番目の目的地である金木の「斜陽館」に向かった。1階はやたら広い日本間があり,蔵と日本庭園がそれらを取り囲み,二階は階段からしてものすごいデラックスで,洋風あり,和風ありの豪華な部屋の連続。ここが太宰治の生家である津島家の豪邸。展示してあった家族の写真に一人だけ不自然に笑っている男の子がいると思ったら,それが本人で,『人間失格』の通りになっている。確かにこの家を見て,彼の育ち方を考えると,ああいう作品群が生まれてくるのもわかりそうな気がした。道路を挟んで,物産館があり,最初の店をのぞいてみると,「メロスは黒い風のように走った」の文字がプリントされたTシャツが売っていて,それを買ってきた。これは仕事で使える。
帰宅して,パソコンにデータをコピーしているとき,ヨークベニマルに買い物に行くことになり,そのままにして一時間ほどしてから帰った。コピーは終わっているものと思い,USBコードを抜いて,カメラでCFカードをフォーマットしたのが運の尽きだった。休止モードから復帰すると,何かのエラーで実は1.5Gほどあった画像はコピーされていなかったのである。これで,第一回竜飛遠征は終わった。
翌日は,唐桑に講演を受けていただいた御礼に「牡蠣の森を慕う会」代表畠山氏の元を訪ねた(最新の著作は『鉄が地球温暖化を防ぐ』すごい本ですよ。文藝春秋社刊1300円)。今回は2回目の訪問だ。若柳金成ICで降り,川崎から気仙沼に向かった。途中,室根山に登り,タカの渡りがないか期待した。竜飛の仇は室根山でと考えたのだ。最初に700m付近で北東上空で4羽のワシタカがミニ鷹柱を作っているのを見つけた。ハチクマ3羽とノスリ1羽だ。しばらく観察して,それから800m地点まで車道を登る(車で)と,今度は南南西方向にハチクマ一羽発見。トリッキーな動きをしきりにしていたが,そのうち,どんどん自分の方に近づいてきて,山の斜面近くになって左方向に進路を変え,さらに,南南東方向に飛んで,室根山とその周囲に広がる雄大な山地との間のやたら広い空間を悠然と飛んでいた。後から考えると,時間的に700mと800m地点では1分とかからず,しかも方向や高度が全然違うので,おそらく鷹柱を作っていた3羽のハチクマとは別個体のようだ。山頂付近のきらら天文台のあるところまできて,しばらく屋上で空を見ていたが何も出なかった。
もしかして室根山は渡りのコース?と思ってしまったがどうだろうか。鳥の海でも秋になるとノスリの大群(といっても10羽+くらいだが)がかなり上空で鷹柱のようになっているのを何度か見たことがあるので,コースというよりは群れで南下しているのだろう。翌日は,石巻でお邪魔なハヤブサを大きく撮影したので,とりあえず,竜飛で撮影したはずの2種はOKだった(単なる負け惜しみだが)。
【写真】
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■ハチクマ幼鳥の連続飛翔写真/700m付近のノスリとハチクマ。このハチクマの翼先分離を見ると,左右5枚しか見えず,4枚目は短くなっている。これは換羽中の成鳥と考えられる。
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■ノスリ/滑空するハチクマ
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■高空を旋回するノスリとハチクマの群れ
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■ハチクマ幼鳥。翼先分離は6枚。蝋膜は黄色。オジロワシなどもそうだが,幼鳥の顔は近くで見ると一見トビのようにも見える。嘴の感じがトビそっくりで,ハチクマも成鳥とは顔や嘴がずいぶん違うように見える。
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■ハチクマ幼鳥の飛翔
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