私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

元旦の化女沼シジュウカラガン飛び出しは、飛び出す頃に目が覚め、なし。明日はないので、3日頃にでも行くかな。

2011年9月18日(土)赤沼

2011年09月18日 | 大沼・赤沼
■2011/9/18(土)15:32-16:00【天気】晴れ
【場所】赤沼
【種名】ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,トビ,ハヤブサ,チョウゲンボウ,エリマキシギ♀幼羽1,タカブシギ幼羽,1タシギ78,キジバト,ハクセキレイ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(10科20種)
【メモ】赤沼にエリマキシギがいるという情報をいただき,石巻の帰りに赤沼に寄ってみると,たくさんのカモやタシギがいる中に,ぽつり1羽いた。風切りに損傷を受けているタカブシギの幼羽も1羽いた。今年は赤沼のように環境が以前の状態を保っているところが非常に少なく,エリマキシギがいただけでも嬉しい。しかも,個体数は少ないが普通に見ているシギチを多く見逃している。本来,名取,岩沼の田圃で特に苦労もせず見ているシギチを全然見ていない。
 さて,対岸のエリマキシギを見ていると,そのあたりに,すぐ目の前にタシギがたくさんいるのがわかった。ハヤブサが現れて一斉に飛び立ったかと思うと,半数以上は写真のように隠れたふりをしていた。サギたちはあまり慌てる風でもない。今年の赤沼には妙な言い方だが本当にお世話になった。
【写真】
  
■オナガガモ/エリマキシギ♀幼羽。エリマキシギの大きい写真はこちら。キリアイ夏羽後期の個体も掲載。
  
■隠れたふりのタシギ。シギチは猛禽に襲われると,姿勢を低くするのがよく見られる。いつだったか,ホウロクシギが自分の目の前でぺったり座り込んでしまったので,上空を思わず見上げるとハヤブサだったことがある。すぐ目の前で写真を撮っている人間より,ハヤブサの方が怖いのだろう。
  
■タシギの飛翔形。羽縁が白いのと尾羽の両端が白黒なのがよくわかる。/ハヤブサ成鳥♂/チュウサギ


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2011年9月18日(土)石巻雲雀野

2011年09月18日 | 石巻雲雀地区
■2011/9/18(土)13:48-14:30【天気】晴れ
【場所】石巻雲雀野
【種名】カワウ,アオサギ,カルガモ,マガモ,トウネン幼羽8,オオセグロカモメ,ウミネコ,ハクセキレイ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(7科10種)
【メモ】埋め立てが進み,毎年少しずつ干潟の環境が悪くなっていたとはいえ,昨年度はまだ,ヨーロッパトウネンやオジロトウネン,オオメダイチドリなどが観察できた。しかし,東日本大震災によって雲雀野の埋め立て地は,津波に晒され,さらに多くの瓦礫置き場となって,すっかり環境が変わってしまった。それでも,長逗留は当然餌がないのでできないが,少数のシギチは観察できている。反対に多くなった鳥は瓦礫置き場に群がるカラス類と防波堤や干上がった干潟に群れるカモメ類が非常に目立つ。カモ類はこの日はカルガモとマガモだたったが,とにかく数は非常に少ない。地震で地盤沈下が激しいため,堤防を楽々越えて海水が埋め立て地の中に浸入してくる。これもまたすさまじい光景だ。高潮というのではなく,防波堤の外に海が溢れているといった感じだ。このフィールドではかつて,太ったソリハシセイタカシギやコモンシギ,ヒメハマシギを観察した場所だが,もともと埋め立て地だったところが,シギチの住みやすい変化に富んだ環境として毎年多くのシギチが観察できた。今後どのように変容していくのか見守っていきたい。
【写真】
  
■オオセグロカモメとウミネコの群れ/トウネン幼羽。トウネンの顔もいろいろあっておもしろいが,このトウネンは白眉トウネンという感じだ。
  
■トウネンの群れ/外海から防波堤を越えて流入する海水。
  
■オオセグロカモメの第2回冬羽か?何れ♀型と思われる。オオセグロカモメには普通のがっしりタイプの♂型,頭がやや丸く嘴も短めで体もやや小さい♀型,そして,とてもオオセグロカモメには見えない小型で頭が小さく細長く,嘴もユリカモメのように細い極小型がいるが,この個体は,首を縮めれば♀型の特徴を示すと思われる。どのタイプでも,羽衣はどう見てもオオセグロカモメという感じの個体がほとんどである。
  
■第2回冬羽移行個体と思われる/幼羽/第4回冬羽
  
■トウネン幼羽/マガモ


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