■2021年10月22日(金)12:38-13:06【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】磯浜漁港,新地町釣師浜
【種名】クロガモ,カワウ,オオバン,ウミネコ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,タイミルセグロカモメ,ミサゴ,トビ,チョウゲンボウ♀,イソヒヨドリ(8科11種・亜種)
【メモ】11時過ぎに鳥の海に着き,ミヤコドリ5羽を防波堤から遠望し,いよいよ近くで観察するかと思ったのも束の間,ミヤコドリはすでにどこかに飛んでしまい,ツルシギ2羽だけ見て,磯浜・釣師浜方面に向かった。磯浜漁港や海面にはクロガモやカモメの姿も見えなかったので,車で5分ほどの福島県新地町釣師浜に向かった。久しぶりに来たので,復興工事がほぼ終わり,新しい道路も通れるようになっていたため,震災前はいつも訪れていた河口の位置を間違えてしまい,一つ前の河口を見下ろす公園に車を停めて,何という変わりよう!カモメもいないと落胆して,いわゆる「釣師浜方面」を双眼鏡で見ると,大型カモメがたくさんいる場所があった。あっちへ行ってみよう!と本来の釣師浜に注ぐ砂子田川河口に行ってみると,以前のようにたくさん群れていた。1つ河口を間違えたと改めて気付いたところで,公園から堤防に歩いて行って,双眼鏡で見ると,遠かったがすぐに気がついた。2羽の背の灰色がオオセグロカモメより薄いカモメがいて,一方は確実にセグロカモメだが,片方は,見た瞬間,タイミルセグロカモメと分かった。セグロカモメもタイミルもほぼ夏羽で,タイミルは蒲生で以前完全な夏羽を見て以来だったので,鳥の海のミヤコドリを見逃してしまったのも忘れてうれしくなった。震災前は,この時期から12月下旬まで,石巻の白浜海岸,仙台市七北田川河口,そしてここ釣師浜で,オオセグロカモメ,セグロカモメの混群にタイミルやミツユビカモメ,シロカモメなどが南下してきた群れに出会うことがたびたびあったが,その後は,あまり種類,個体数とも大きな群れにはほぼ出会うことはなくなっていた。それで,今日はとりあえず南下してきたセグロカモメとタイミルセグロカモメに出会えたのでよかったというわけだった。ちなみに,クロガモ10数羽の群れもこの日釣師浜沖で初認だった。
【写真】
砂子田川河口のカモメの群れ/最初堤防上からのタイミルとセグロカモメ。タイミルの方がセグロカモメより背の灰色が若干濃く,足の色も違う。/タイミルセグロカモメ。手前はオオセグロカモメ第1回冬羽
タイミルセグロカモメ夏羽。冬羽が出始めている。/タイミルセグロカモメの初列風切は明らかに旧羽。/オオセグロカモメ成鳥冬羽(2羽とも)。
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