会津の重ちゃん日記

日常の出来事、地方紙の記事、街中散策して見聞したことを発信。

大学進学率

2006-10-27 07:55:36 | Weblog
必修科目を未履修の波紋  写真は 渦巻きの中でじっとしている鴨たち

  必修科目が未履修で在校生が卒業できない恐れがある高校は、公私立を合わせると全国に66校→212校と増えている。もっともっとあると思う。富山県の県立高が学習指導要領で必須とされている世界史の授業をしていなかった問題に端を発して明るみになった。
 
 本県でも県立・私立15校1900人が、必修科目の授業を受けていない。全国では35都道府県213校と増加。数年前かららしい。卒業していった生徒は未履修でも高校卒業認定。現在の三年生は、受験を控えた時期にハードなスケジュールの中で履修していかなければならない。大きな教育問題。


 県教委は「進学校が多いことを考えると、大学進学のための指導態勢だったのではないかと思う。生徒の希望をかなえてやりたいという高校側の思いがあったのでは」と述べている。

 理由はどうあれ、学習指導要領があり単位取得しなければ卒業認定は出来ない現行のルールがある。これはきちんと守らなければならない。もっともなことである。
 
「生徒のため・・。」は正当な理由ではない。県教委の要職にある者は、該当する高校に在職してこのような指導態勢の先鞭をつけたのではないかと疑ってしまう。高校と県教委の間には暗黙の了解が?

 県の大学進学率の低迷からの脱却を目指した学力向上、進学率アップの成果主義の結果ではないか。
 地方高校の予備校化(長時間授業。土・日、長期休業も補修。現場の教師や生徒にゆとりなし。)
 文部科学省の教育行政にも問題がある。「ゆとり教育での時数不足、。成果主義の導入、私学校では実施していることが、公立校では駄目の矛盾」
 また、大学側も少子化で大学入学者が減少している。受験生に迎合して受験科目を少なくしている大学の責任もあると思う。
 
 専門性は入学してからでよい。高校生までは偏りのない学力と教養を身に付けて卒業して欲しい。