アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

Papa told meとライフスタイル

2009年10月02日 | 生活
寝室の床が空いて見通しがよくなったところで、このキレイを維持するための次の一手を考えた。

ついつい買ってしまう本は、じわじわと増殖するものなので、ここはやはりまとまった「幅」の本棚をあらかじめ空けておかないと、忙しい日々が続いたときには対応できないというもの。

で、現在「幅」を取っているのは続き物の漫画なので、何かシリーズ1つをばっさり処分できれば解決することになる。先日、処分したのは「Dr コトー」。今回は候補として「Papa told me」を取り上げて、始めから読み返してみた。

この漫画の大きなテーマとして、価値観やライフスタイルを他人や世間様から、これが「正しい」と押し付けられることへの反発というのがある。もちろん、その点については大いに私も共感するのだけれど、逆にこの漫画で肩入れされているスタイル(独身、仕事、都会など)に妙に偏って排他的なあり方というのも鼻につく。

舞台となっている超都会(新宿?)の街並みが非現実的にこぎれいだというのは、まぁよいとして(逆にそれが魅力ともいえるわけだし)、この漫画の中の子どもや、特に赤ん坊はまったくリアリティーというか説得力がなくて年齢(月齢)不詳であるところはやはりちょっとひっかかる。

個々のエピソードはけっこうおもしろいし楽しく読めるのだけど、全体的に、今回読み直しての私の評価はあまり高くなかった。でも結論からいえば、結局捨てるふんぎりはつかず…

私がこの漫画をよく読んでいたころというのは、子どもがいないころや生まれてすぐぐらい。そのころは、私もまだ自分がどうしていたいかについて自信が持てなかったし、周りとの摩擦もいまよりずっと大きかった。

結婚は十分すぎるくらい若いころにしたわけだし、子どもも産んだのでこの漫画で扱われる状況とはだいぶ異なるけれど、我が家も(当時)やや「世間並み」でない部分を抱えていた。それは、子どもが生まれてもフルタイム共働きを続けることと、男の仕事を聖域にしないこと。

つまり、子どもを保育園に預けるし、それは必然的に長時間保育になること。また、子どもの都合で親が会社を休まなくてはいけないことがあれば父と母のどちらが会社を休むかはその都度決めるということ。それと、家庭に負担が大きいから嫌だと思えば、父も母も、転勤や出張や残業を断ることがあるということである。

さらに、生まれてきた子どもが(またろうだ!)ちょっとアレだったりすると、育て方が悪いせいなんじゃないかという周囲の余計な疑念を呼び、我が家のライフスタイルについての風当たりが強くなったりすることもあって話がややこしくなる。

ま、そんなことがあったころには、この漫画を読むと、知世ちゃんの勢いでちょっとスカッとするというか、そう、けっこう世話になったんだよなぁ…なんて、自分が肩肘張ってたころをちょっと恥ずかしく思い出しつつ感傷に浸っていると、なんだか捨てられなくなってしまった。

あと単純に、絵の中にちりばめられている小物や、洋服のかわいさなんかも見てて楽しいしね。うん。

…あ~だから、読むと結局片付かないんだよなー(-_-;;
コメント (10)
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