アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

調性迷子感

2019年01月29日 | ピアノ
今朝、電車の中では
境界性パーソナリティー障害をもつ人と良い関係を築くコツ
という本を読んでいた。

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この中に書かれている事例、ストーリーはそのいちいちが「あぁ~」…そんなことあった、みたいな、こじろう世代の言葉でいえば
「わかりみが深い」
という感じで、またそういう人に対して、周囲が返しがちな、まったく解決にならない反応というのがもぅ…はい、そういうことありましたね、やってました私。

この本を読むなら、30年前に読んでおくべきで(たぶん当時そんな本はなかったが)、
母がもう認知症になってしまって、記憶をぐつぐつ煮詰めて暴発することもできなくなった今、なんの役にも立たない。

それで、この本を読む間ずーっと頭の中をエンドレスで流れていたのが
フォーレ ノクターン6番
です。

この、ゆらめく調性、常に裏切られる感じとか、明るくなったり暗くなったり、美しく不安定なところが、もうとてもしっくりきます。

もちろん、この曲は文句なく素敵だし、
「そういう人」との生活は素敵どころではないんだけれども、

傍からみているとわけがわからなくても、
たぶん本人なりに脈絡というのがあるのだし、
そして外から見ているときに、
とにかく間違いなく魅力的というか、強く魅かれる部分というのはあるんですよね。

きらきらした、輝かしい側面。
穏やかな瞬間(でも瞬間)。

大人になった私は母から逃げることしか考えられなかったけど、
それが苦しくて、難しかったのは、母のことが好きな面と嫌いな面が両方強烈にあったから、かな。

母はもっとしんどかったんだろう。そうは思ってもなかなか許せる気持ちにはならなかったんだけれども…こういう本で冷静に読むと、許す許さないというのは、ちょっと違う、そういう問題じゃないよな、とも思う。

母と私の関係にも光の部分があって、受け取ったものも大きかった。たとえば音楽の楽しみとか。

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