アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

妄想できる曲(標題音楽)

2016年08月21日 | ピアノ
昨日のレッスンで、シベリウスの「踊り」を見てもらってるときに、最後の部分にこんなのがあって:


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音の形は2個2個でまとまりっていうか…

音が大きくなって(creschendo)、急いていく感じ(poco stretto)、じぐざぐと降りていく

ここを、私は2個2個っぽく弾いていたのですが、おゆき先生が、やはり三拍子っぽく(いちとっとっ)あくまで踊りらしく優雅に行ったほうがいいんじゃないかと。

けどここについては、三拍子らしく弾くイメージがつかめなくて、おゆき先生に代わって弾いてもらいますと、
…なるほどそういう雰囲気…それはそれであるかもしれないがしかし!?

私が考え込んでいると、おゆき先生は
「やはり三拍子であることを生かすほうがいいと思うけれど、二個二個もダメということはないから、両方試してみたら?」

それで、私が、
「ここの部分はですね、いい雰囲気になっちゃった二人が、村祭りでまだみんな踊ってるのを無視して、しけこんじゃうところなんですよーだからなんか優雅に踊るんじゃなくて、テケテケテケテケいっちゃったーみたいな」

というと、おゆき先生とトマトさん爆笑。「アンダンテさん、ちゃんと妄想できてるじゃないですか!!」

元々、私はヤマハでピアノを習っていたときに、先生から「この曲をどう弾きたいの?」「どんなイメージ?(ストーリー)」って迫られてちょっと嫌になっちゃった(何も思いつかない。無理)というのがあったわけで、おゆき先生に「アンダンテさんは妄想しなくていいですから」って言ってもらって安心して(笑)レッスンに通ってるって経緯があるわけです。

もちろん、終わる感じの和音だ、とか、いったん出しちゃった音は現実には大きくなっていかないけど気分はクレッシェンドとか、そういうのはあるんですよ。妄想というより楽譜から読み取れる範囲のこと。それをきちんとやっていけば十分音楽的になるから、具体的状況の妄想(田舎の酒場でじいさんが…)はしなくてもよいという意味です。

そんな私ですがこれまでいくつか、弾いてると具体的状況が浮かんでしまってそのイメージで弾いた曲、ってのがあります。これはそのひとつで…

曲にタイトル「踊り」がついてますし、それに沿ってきけば「まんま」具体的な状景が浮かんでくるような曲ですよね。それに、この曲はレッスンに持って行ったのではなくて、Webピアノ発表会のために自力で譜読みして練習していますから、自分なりに徹底して考えたんです。

そしたら、こんな:

冒頭の四小節は、鐘。村の祭りの始まりを告げる。
踊りの音楽が始まる。ワルツ。
若い男女大勢集まって、華やか。(旋律1、二回)
ステップが変わって、ペアがずれていくところ。(旋律2、二回)
踊りの曲の響きは遠景に後退し、
ひかれあった男女がささやいている。(旋律1 + アルファ)
みんなの踊りに戻る。心おどる出会いで音楽の響きもより華やかに聞こえる。(旋律1、一回)
ステップが変わって、ペアがずれていくところになると…いやこれはちょっと困るナ(^^;;
「いっちゃおか?」「いっちゃお」ってことで、二人でどっかへ逃げてっちゃった

いや実にハマるんですよ~もぉ完璧です。

自分で納得いくイメージができちゃうと、楽しく弾けますね。

私がこうやって微に入り細にわたったイメージを描けてしまうのって、これが「標題音楽」だからですよね。イメージきっかけとなるタイトルがついている。そして曲の内容も描写的である。

「ソナチネ」とかだとそういうものがないので私には妄想無理(^^;;

でも全然標題音楽でなくても妄想全開で弾ける人もいるらしく…つい先ほど某所で「アラベスク」に歌詞(日本語)をつけたのを見て驚愕(o_o) つえーーー

まぁ別にいつもそうやって妄想「しなくちゃいけない」ってことはないと思いますが、妄想苦手な私にとっては、お膳立て(標題)が整ってて、無理なくイメージが浮かぶ曲を弾いてみるってのは、そこから「こう弾きたい」が自然に出てくるからいいかもね。子どもがピアノを習って、ソナチネやツェルニーに行く前にブルクミュラーをやるってのはけっこういいことかなという気もします(あれ? 私もブルクやったのに妄想下手になったのだが)

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嵐のペアレッスン

2016年08月20日 | ピアノ
すごい雨でした今日は…

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全面的に、というより不安定で降ったり止んだりという感じだったみたいですが、私が家を出たときは「ざぁざぁ」より「どしゃどしゃ」という感じで、あっという間にぐしょぬれに。駅前の歩道は川のようで、どこに足を下したら比較的濡れないかがわかんない…

まぁ、考えても無駄でした(-_-;; (ずぶぬれ)

そんな日にどこへ行くかといえばおゆき先生んちのレッスン、なにしろはるばるトマトさんが東京へ来てくれるので行くしかないよ。もう楽しみで楽しみで…

トマトさんと待ち合わせてペアレッスン。三人でお昼を食べておしゃべりしてから、二コマ続き、私はインベンション11とシベリウス「踊り」「ソネット」「孤独な松の木」、トマトさんはフランス組曲5番アルマンド。

インベンション11は今回が一回目です。インベンションのレッスンは、一回目…練習ほぼなしで行って片手で弾く(もう片手を弾いてもらってアンサンブルしたり)、二回目…練習していって両手で弾く、それで終わりってのがいつもの決まり(勝手なマイルール)ですが、今回はね(^^;;

見栄を張って、慌てて練習して行きました。

だいたい両手で音を並べるようにするのが必死くらいで、どしんばたんになっちゃうので、結局片手を交えながら、えっちらおっちら行きました。突貫工事じゃダメですわ(-_-;; でも途中だんだん慣れてくるとおぉなるほどという感じの部分もあり、やはり練習してからレッスンに行くといいね!!(←当たり前)

シベリウスのほうは、めるちゃんで弾くとなーんとなく雰囲気よく弾ける気でいるんだけれども、おゆき先生んちのピアノのタッチだと同じはねかえりで弾けないというか、ノリが違っちゃうんだよね。例えば「踊り」とかぜんぜん踊ってる感じにならなくて。

それを、指のあたる角度や、タッチのスピードとか、具体的に整理していくとちゃんとなんとかなっていくのがおもしろい。

ちらっと見ると、トマトさんが(シベリウスは今弾こうとしている曲でもなんでもないのだが)、めっさ熱心にメモを取っている。あとで聞いたところによると、自分のレッスンだと自分がてんぱっているので(^^) いっぱいいっぱいで、言われたことがなかなか吸収しづらかったりとかするんだけど、人のレッスンなら余裕を持って聞いているのでよく理解できて、それでまた音がどんどん変わっていく(ビフォーアフター)がおもしろいんだって。

私のレッスンが済んだあとは、フランス組曲。

トマトさんのフランス組曲は、丁寧に練習してあって、愛に溢れていて、とても幸せなアルマンドでした。

スムーズに流れているときはきちんとしていて美しく、でもレッスンの中で、何か「ひゃーっ」て思ったときとか、自分的にきりのよくないところから弾き直すときとか、そういう対応力がいまいちであわあわでべてべと、さきほどの素敵なアルマンドと違う感じになるところが、レイトスターター(もしくは再開組)の特徴というか、まぁ私も同じなんだけど。落ち着け落ち着け。怖くない怖くない。と念を送る。


たった二人だけど公開レッスンみたいでもあり、公開レッスンより気楽で、かつ「濃い」ペアレッスン。

もちろんその分、都合合わせるのはたいへんなんだけど。機会をつくってやっていきたいなーと思います。

レッスンが終わって、またどしゃどしゃ降る雨の中、駅へ向かって次はshig&夜毎屋さんちへ。
電車の途中で雨はやんで、嘘のように静か、さっきのは何だったの? くらいで。

トマトさんが嵐を連れてきた実り多いペアレッスンでした。

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受験マニアっているもんだね

2016年08月19日 | 大学生活
十年後の自分のことを考えたりしますか? 私の場合、十年後っていうと「定年退職」ってことになるので(それまで首にならなければだけど)、それから大学とかどうかなと…

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いうことで、図書館でそれらしい本を借りてきました。
「養老院より大学院」(内館牧子)
「こうして私は53歳で、また東大生になった」(平岩正樹)
背表紙見てパッパッとピックアップしただけですが、この二冊はほんと対極的な本でした。両方とも、私がぼんやり考えるみたいに、十分暇になってから行こうとかしてるんでなく、五十代で、ちっとも暇じゃないときにあえて行くというアグレッシブなところは共通してるんですけどね。

前者は大学院、後者は大学一年からというところにも少し表れていますが、やりたいことがあって、そのために学びたいことがあって、それを学びに大学院に行く、入試はひーたいへんだ(苦痛だ)という場合と、学ぶことが好きで、受験勉強自体も目標で、むしろ大学行って学んでからどうするということはあまり考えてない場合と。

それでとりあえず「また東大生になった」の人ですが、「また」っていうから二度目かと思ったら三度目ですよ。三回とも、学士入学とかじゃなくてふつうの入試。理一と理三と文三。どんだけ入試好きなんー

私のいたクラスにも、理一から工学部行っていったん就職し(ブルドーザーの設計かなんか)、やっぱり医者になりたくて理三を受け直した人がいました。穏やかな人で、周りと違って大人だし、なにしろ大学の数学とかわかってるから私もずいぶんお世話になりました(^^;; (教えてもらったというより過去問の解答作ってもらったんだけど)

単に山があるから登っちゃいました的な受験秀才の若い理三の人より、医師になりたいというしっかりした意思(←ダジャレじゃない)をもっていてかっこよかった。たぶんいいお医者さんになってると思います。

平岩さんも、医者としてちゃんといい仕事してたみたいで、そこまでだったら単に回り道して医者になった人だけど…

年取ってくるとだんだん「人」そのものに興味が出てきて(それは私もわかる)
「自分の知らないことはあまりに多く、知ることのできるものはわずかしかない。せめていろいろな局面で人々はどのように考え、どのように行動してきたのかを知りたい。「人間とは、いかなる生き物なのか」を知るには、歴史が最も凝縮してそれを示している。」

それで、歴史を勉強したいが、勉強してどうするつもりかと尋ねられても「私には答えられない」。でも文三受験によって日本史・世界史が「高校の卒業レベル」になって…というか、なるまでの過程がものすごく楽しかったらしい。ということがこの本を読んでよくわかった。

彼の中では合格までというのがやりたいことのうちかなりを占めていて、大学に通うか、通ってどうするかはそこまではっきりしてなかったみたい(この本は、入学して少しで終わっていて、受験中心に書かれている)。

まぁ私も、大学に行くとしたら言語学とか音楽とか、そりゃもう趣味の世界なので、学んで楽しいということが中心というのは同じといえばいえるか…しかし受験が楽しみなわけじゃなくて(笑) 入ってからの授業とか、ことによるとサークルとか(!)、新しく広がる人間関係とかが楽しみなんだけどねぇ…

平岩さんは、入ってからの他学生とのやりとりとか一切触れてません。ソコは大事なことじゃないらしい。

この本の一番の価値というかおもしろさはやはり受験そのものの話。特に、「記憶力が弱い」タイプ(自宅住所があやふやなレベル)なのにどうやって日本史世界史などをこなすかというところ。記憶力がヨワくても理系ならどってことないけど、文系は困るよねぇさすがに。と思うのだけれど、この人は「海馬力」と名付けた自作ソフトを作ってその難題に挑むんです。

要するに、最適な繰り返しで暗記カードを提示してくれるソフトなんだけど。たぶんこじろう・はなひめ受験のときの漢字練習で私がやってたのと考え方は同じ。ただあれはExcel手作業(かーさんはよなべーをして)&随時プリントアウトだけどちゃんとプログラム書いてPC上でできるようにしたんだね…

大学生活については参考になるようなならないような感じだけど、ともかく今後何かで「暗記」の必要に迫られたら、このトシからでもなんとかなるという実例としては心強い本でした。

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有名すぎる曲を人前で弾く

2016年08月18日 | ピアノ
大人再開ピアノからすぐのころはヤマハで習っていたので、発表会となると一日に三回くらい「エリーゼのために」を聞かされたりします。

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子どもが弾きたがるからなのか、先生がお奨めしてるのかはわかりませんが、ともかくみんな直球すぎる選曲なのでかぶりまくりなんですよね。「人形の夢と目覚め」とか…

そういうのを聞く側からいうと、演奏が下手だったりつまらなかったりした場合に(←非常にしばしばそうだったんだけど)超有名曲だと余計つらいわけです。「あらこんな曲があるのね」的な発見の喜びもなくて。

それでまぁ、大人のせめてものサービス精神というか、たいした演奏できないのでなるべくあまり知られていない曲を弾きましょうと思って選曲して、凝りすぎて、しまいにゃファリャとかプーランクまで手を出していたわけですが(実力オーバー)。

今思えば、あんまり馴染みのないのも「???」という感じで別に聞くほうとしてうれしくはなかったみたいで(^^;; 一番うまくいったらしい(知らない生徒さんのお母さんから「よかった!!」っていってもらったり)曲はショパンのノクターン13番だった。耳馴染みはわりとあって、でも耳タコではないくらいか…

のちにいろんなピアノサークルの練習会とか出るようになると、どんな耳タコ曲が出てきても、大人が弾くとそれはそれで必ず個性(こだわり)が滲み出ていて、退屈な演奏というものは案外ないことがわかった。むしろ、凝った選曲(作曲者名すら聞いたことないような)をする人も多い中で、よく知ってるつもりの曲の、知らなかった側面を見せられるとドキドキときめいたりする。

聞く側としてのそんな気持ちから出発して、だんだん弾く側としてもよく知られている曲にも手を出すようになって…だいたい、私がどんなに凝った選曲をしようが、みなさんどんな曲でもよくご存じだし、マイナー曲で意表を突こうなどという姑息な手はほぼ無効である(笑)

そんなわけで、去年はなんとブルクミュラーのバラードなんか弾いたし、今年に入ってからはエオリアンハープなんか弾いたりして、ここまで来れば「だいたい」怖いものなしかと思うんだけど、

まだ、思いついただけで実行できていないものがある。それは、超有名かつモツソナということで妙にハードル高い
モーツァルト ピアノソナタ15番 K.545
かの有名な「ドーミソシードレド」を人前で弾くということ。それも、必死感を漂わせず楽しげに♪ ここまで来ればほんとに怖いものなし!!

ところで、私がそのようにモツソナを弾く場合、別に音階がスムーズにいってなくても、聞くほうががんばってうまくつないで聞けばいいことだし(←おぃ)アラはともかく何かしらおもしろいところがあればいいかなと思うんだけど、プロが超有名曲を弾く場合にはそういうわけにもいかないから、やはりある種の覚悟が必要なのかなと…

それで、「愛の夢のつづき」ブログのMegumiさんが
----
愛の夢第3番は
普段クラシックを聴かない方もご存じの
超有名曲です。
最初は、声楽曲として書かれ、
次に、室内楽曲に編曲され、
最後に、ピアノ独奏曲に編曲されました。

それだけ何度も、
様々に編曲するほど、
リストは、
この曲が気に入っていたのだと
思われます。

その超有名曲、耳タコのはずの曲を
「こんなにいい曲だったのか!」と
思って頂けるように演奏するのが、
演奏者の務めと考えます。

頑張ります。。
----

ここまで書いているのを読んで感動し、「これはやはり聞きにいかなければっ!!」という気持ちがふつふつと抑えきれなくなってしまいました。その週はすでに夜外出が一件あって「夜遊び週イチ」マイルールに反するのでぐだぐだと迷っていたのですが、もういいや行っちゃえ~と申込みました(^^) よかったらどなたかご一緒しませんか? 8月30日(火)19:00開演サントリーホール ブルーローズです。

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「東大出身者がピアノ愛好家の頂点に立つ理由」を読んで

2016年08月17日 | ピアノ
なんかねぇ…変なタイトルですよね??
東洋経済オンライン「東大出身者がピアノ愛好家の頂点に立つ理由」

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これ、鍵盤うさぎさんがインタビューされた記事ということで、早速読みに行きましたが、ご自身のブログに早速補足されているように
 確かにアマチュアのコンクールに順位はありますが、愛好家には頂点も底辺もありません。
なのです。

というわけで単にピアノが好きで弾きたくてほかの人の演奏も楽しみたくてというぶんには順位もへったくれもなく、強いていえば演奏に対する好き嫌いがあるくらいなのですが、

コンクールであれば順位はあります。そして、その順位を突き詰めていくならば、この記事にあるように、お金も時間も熱意も、そして何よりとことん追究して積み重ねる姿勢とかが重要になるんですよね。

そこまで突き詰めるタイプってなると、ピアノ愛好家全体に比べますと男性比率が高まりますし、さらにいえば明らかに東大・京大・医者ばっかり多くなるという傾向があります。

なんでそんなに「東大」と「ピアノ」が相性良しなのかといえば、
・まずはそういった方面に進むための環境を支える経済力
・何にせよ突き詰めていく、積み重ねていくという資質
の二大条件がまるっと共通するからでしょう。

大雑把にいって、ピアノに向いた子は勉強にも向いた資質を持っていて、またピアノを続けていくことでその資質を磨いていくわけです(この「ピアノ」を「囲碁」とかに置き換えても成り立つ)。

さて、私自身はアマコンとかに特に興味はないので、ピアノサークルといってもあんまりそういう系でないところに出入りしていますが、「ピアノ」と「順序付け」を特にリンクさせない場であっても、東大京大率はとても高いです(特に男性)。

コンクールに無関係なのでうまい下手はなんでもあり。参加資格などもありませんが、思い思いのスタイルや位置づけであっても、自分なりの追求したい何かがあってわざわざ社会人になってもこういう場に参加しているというのはやはりずいぶん強力なフィルタリングなので、偏った傾向というのは表れるようです。

私は「濃い人」「語れる人」「オタク」「変人」が好きなのでこの環境はとても快適です。

だけどこの雰囲気(ゆるいけどまじめ)と「東大ピアノの会」はずいぶん違うように感じます。

東洋経済の記事中に「東大には40年以上の歴史を持つ《東大ピアノの会》というサークルが存在します。ここの出身者の演奏水準が実に高いのです。」とありますが…まぁ演奏水準が高い…といえば高い…んだけど、あんまり「いい感じ」の演奏じゃなかったんです。

最初、見学に行ったときも「あれなんかこの空気イヤ」と思って結局入らず、しばらくしてコンサートを聞きに行ったときも、超難曲(楽譜黒い系)が次々出てきて、その弾き方も、ぐわーんどぉーん、「どやっ!!」みたいな感じで、若いんだからそういうのもアリかもしれないけど、そんなのばっかり続くと聞き疲れしちゃってどうにも無理(そのときは私も若かったんですけどね)

東大的資質は、ピアノにも向いているでしょう(実際、いい演奏をする人はたくさんいる)。でも、「東大的資質」の中には「ランキング好き」というのも分かちがたく含まれていて、それがぎらぎらピアノに向かうとすると「どやっ!!」系の演奏になりがちなので、そんなんで愛好家の頂点に立ったつもりでいてほしくないわーと思うのです。

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