「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      おかしいぞ 民主党の”小鳩”の言動

2011-02-17 07:07:38 | Weblog
衆院予算委は昨日から予算関連法案の審議に入ったが、テレビの国会中継をみているとおかしい。審議よりも野党は一斉に鳩山前総理の”方便”発言に対する集中砲火だ。小沢元代表の国会喚問問題について党員資格の一時停止という苦肉の策で逃げたつもりの菅政権は、今度は鳩山氏の国会への参考人招致で揺さぶられている。

鳩山前総理は普天間飛行場の県外移設を断念した理由として在沖縄米海兵隊を抑止力としてあげたには”方便”にすぎなかったと地元メディアに語った、という。さかんに弁解しているが、誰がみてもどうみても非常識な発言である。

”方便”という言葉は広辞苑によると、元来は梵語で「仏が巧みに工夫して衆生を導く知識」とある。が、一般には“嘘も方便”として使用されている。意味は「事態をうまく収めるためには嘘をつくことも必要な場合もある」(三省堂「慣用句ことわざ辞典」)とある。

鳩山前総理は、先日も日露外相会談を前にして「北方領土問題解決に四島一括返還のアプローチでは、未来永劫解決できな」と政府の公式見解とは異なる、いわずもがなの発言をして前原外相を当惑させている。今度の”方便”発言でも北沢防衛相に対して”生涯に一度か二度”という衝撃を与えている。

小沢元代表の党員資格の停止処分に抗議して,親小沢派の若手議員が国会での民主党派を脱退するという。それでなくとも、ねじり国会で予算関係法案の通過で苦慮している菅政権である。鳩山氏といい、小沢氏といい、言動をみていると、とても同一政党のしかも、かって指導者だった人とは思えない。