「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      もう うんざりの「政治とカネ」審議だが

2011-02-22 07:24:07 | Weblog
昨日の衆院予算委員会は「政治とカネ」の集中審議だった。テレビの国会中継でこれをみたが、正直いってもう”うんざり”というのが、偽らざる印象だ。思い出すと昨年の今ごろも鳩山由起夫総理(当時)と小沢一郎幹事長(当時)の「政治とカネ」をめぐって、どうどうめぐりの実のない審議が行われていた。もう一年ごしの問題である。

民主党は今日22日小沢氏を呼び、党倫理委員会で小沢氏の弁明を聞いて党としての処分を言い渡すそうだが、案の定、小沢氏は「党員資格停止」に異議を唱え素直に決定を受入れなかった。民主党が処分を決定したらかといったって、どうという解決にはならない。

昨日の予算委審議を見ても野党は依然として小沢氏の国会喚問を強く要求しており、民主党が小沢氏の処分を決定したからといって「政治とカネ」の問題が終息するわけではない。菅総理は、終始小沢氏の国会喚問に同意しながらも、自分では動こうとはしない。この煮え切れない態度が支持率の低下につながっているのだが。

テレビの画面でみると、当の小沢氏はあの不気味な笑みを浮かべて”国会はここ2週間が正念場だ”と無責任なことを言っている。「維新の会」をめぐる政党再編の動きを意識しているのかどうかはしらないがー。まったく無責任な男である。昨日の予算委員会の模様ををみれば、日本の政治が自分の「政治とカネ」の問題で、昨年来停滞したまま前に進まないでいるのが解ると思うのだが。自分が潔白であるかどうかという問題ではない。