「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

教員の生徒への私的メールや「LINE」

2015-02-09 07:13:06 | Weblog
読売新聞の2月8日付け首都圏版1面トップ記事によると、公立学校教員の生徒への私的メールや「LINE」を禁止させる県や政令都市が増えているという。この種のことに疎い僕だが、禁止の原因が、教員の猥褻(わいせつ)にあると知ってびっくり仰天、世も末。先生に対する道徳再教育も必要ではないかとさえ思った。

戦前昭和の僕の子供の頃は、学校の先生といえば”仰げば尊とし”の聖職であったが、、今や「聖」の字が「性」に変ってしまったのか。文科省の2013年度の調査によると、全国の公立学校で猥褻行為で処分を受けた教員が205人もいた。これは過去の最高であったそうだ。だが最近のブログ検索サイト「NAVER」によると、今年になってからだけでも14件もの教員の猥褻行為が報告されている。神奈川県では県立高校の教員二人が「LINE」を使用して女子生徒を教室に呼び出しキスをしていたという。

「道徳」の授業が2018年から「教科外」から「教科」に”格上げ”されるが、問題は教師の指導力だという。戦前、小学校で修身教育を受けた僕らの時代には、まったく先生の指導力など問題など問われなかった。しかし、こうも猥褻な教師が多いとなると、冗談ではなくて、改めて「道徳」を教える教師のための「道徳」の時間が必用なのかもしれない。

昔、戦争直後のある時期、先生の成り手が少なく”でも仕方がなくて教員になった時代があった。しかし、今はきびしい試験を受けて採用されていると聞く。戦後の道徳教育無視のツケが今、ここにきて現われてきたのであろうかー。