「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

岡田代表の訪韓国辱外交

2015-08-04 09:08:04 | 2012・1・1
民主党の岡田克也代表が、戦後70年の安倍首相談話を巡って微妙なこの時期に何故韓国を訪問するのかと思っていたら、あえてこの時期を選び朴槿恵大統領と会談したかったのだそうだ。案の定である。朴大統領から「安倍談話」について”歴史認識”を牽制され、さらには慰安婦に対して”政治家として恥ずかしい”と言わずもがなの謝罪をしている。まさに国辱外交だ。

いやしくも岡田氏はわが国最大野党の代表である。あまりにも軽率な行動であり卑屈な発言である。テレビ画面で岡田代表と尹炳世外相とのツーショットを見たが、態度にそれが現われていた。先日、尹炳世外相が「明治文化遺産」のユネスコ登録の際に見せた”二枚舌”外交が想起され、岡田代表の国辱外交だけが目に付いた。

民主党のブーメラン効果がよく話題になるが、岡田代表の今回の訪韓はまさにブーメラン悪効果であろう。今、参院の国会では、礒崎総理補佐官の失言で民主党は”一本取った”形で攻勢に出ており、安倍内閣の支持率も下がっている。しかし、安倍総理安心しても大丈夫だ。こんな国辱的な政治家が野党第一党の代表である限り、日本人なら民主党に投票しない。思い切って国会を解散して、信を世に問うたらどうだろうか。


電気柵 耕作放棄地のショックと食糧安保

2015-08-04 05:30:38 | 2012・1・1
静岡県西伊豆町で水遊びしていた子供連れ二家族のうち二人が電気柵に触れて感電死した事故はショックだったが、昨日NHKテレビでこの電気柵についての特集番組を見て、僕は野生動物からの被害を防ぐため電気柵が全国的に普及しており、その原因の一つが耕作放棄地の増加にあることを知って、さらにショックを受けた。

僕ら戦中戦後の食糧難時代を体験した世代にとっては耕作地の放棄など考えも及ばなかった。都会では毎日の食べ物にさえ困り、庭は家庭菜園に変り、電車通りにもトウモロコシが植えられた。戦時中、中学生だった僕らは週に一回、多摩川の河川敷の学校農園を耕したりした。戦後もこの体験から国策として食糧増産が叫ばれ、八郎潟の干拓事業で代表されるような農地の新規開拓に変った。

それが何時から減反政策に変ったのか、都会に住んでいる僕らには実感がないが、改めて耕作放棄地が増え、この影響で田畑が荒れ、野生動物増加の一因になっているのを知った。先日も法事で老妻の故郷へ出かけたが、かって畠だったところが太陽光発電パネル置き場になっていた。TPP交渉の行方と絡んでわが国の農業の将来がどう変化してゆくのか判らないが、食糧難時代を知っている僕ら世代にとっては「食糧安保」が問題である。

電気柵は野生動物を防ぐための防御であり、「耕作地放棄」も農家にとっては生活防御の一策である。しかし、毎日の食にも困り、衾(ふすま)を焼いて食べたり、アザミなど野生の草を食した世代にとっては、今の食糧自給率で、果たして一旦緩急の場合、大丈夫なのだろうか心配だ。