「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

歴代総理談話の誤り 「日韓併合は日本の誇り」 です

2015-08-22 05:21:55 | 2012・1・1
日韓併合の法的根拠となる「日韓併合条約」(明治43年8月22日)が締結されてから105年になる。たまたま書棚に「日韓併合は日本の誇り」(新しい歴史教科書をつくる会 編纂平成22年)という冊子を見つけたので、再読してみた。冊子の表紙には①やむをえなかった日韓併合②日韓併合は植民地政策ではない③日韓併合で謝罪するいわれは一つもないーと記されてあるが、改めて僕はその通りであると思った。

安倍総理の70年談話について産経FNN合同調査によると、談話を評価しているという回答が57.3パパーセント、評価しないが37.1パーセントで、内閣自体の支持率も上昇した。僕自身も談話はよくできていると、一応評価しているが、肝心の点は表現は悪いが”臭いものには蓋をしろ”で、歴代内閣の談話を踏襲すると逃げてしまっている。殖民地主義への謝罪もそうである。

韓国が主張する35年植民地支配に対して、戦後50年の村山談話は”誤った国策による植民地主義と侵略で近隣諸国に迷惑をかけた”と謝罪し、さらに60年の小泉談話は”わが国はかって植民地支配と侵略によってアジア諸国に多大な迷惑をかけた歴史的事実”と、「韓国」という名前こそ出さないが、一歩突っ込んで、植民地支配を歴史的事実と是認している。

戦時中のいわゆる皇国史観の歴史教育を受けた僕ら世代は、神功皇后の三韓征伐や豊臣秀吉の朝鮮征伐は記憶に残っているが、日韓併合については詳しく教わっていない。改めて「日韓併合は日本の誇り」の冊子を通じて「日韓併合」という条約、一つとっただけでも、わが国が強制的に韓国を併合したのではなく、両国の合意によって”合邦”した経緯が解かる。