「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

夏の終りに思う 70代と80代の健康法

2015-08-27 05:10:47 | 2012・1・1
台風15壕が九州から西日本にかけて猛威を振るったが、首都圏はこれを契機にすっかり気候が一変した。昨日の東京の最高気温は23℃と10月中頃の陽気とか。慌てて長袖のシャツをタンスの引き出しから引っ張り出して着込んだ。つい最近まで猛暑、酷暑で喘えでいたのがウソのようだ。残暑がまだるかもしれないが、80老人はひとまずほっと息をついた。

若い現役時代には”夏バテ”知らずあった。年金生活に入っても夏の暑さに、これほどこたえた記憶がないので、10年前の日記帳を調べてみた。平成17年(2005年)8月、僕は74歳だったが、まだまだ元気であった。毎日早朝の地域のラジオ体操に参加、万歩計で一日5000歩は歩き、炎天下自転車を乗り回していた。そして、週に2,3回は用事をつくって他人と会ったりしている。

しかしである。この10年間に僕は4回も入院手術をしている。膀胱ガン、大腸ガン、膝の人工関節置換、それに白内障の手術である。10年前の日記によると、大腸ガンについては、すでにその兆候があり、内視鏡検査をしているが、結果は良性の腫瘍という診断であった。膀胱ガンは、すでに過去に3回前歴がり、いわば慢性的なものである。白内障は老人特有なものだ。しかし、人工関節置換手術は10年前には思いもしていなかった。

こんな大病をしたにもかかわらず、今、僕は日常の常用薬はない。10年前には高血圧の降下剤をのみ、血糖値を抑える薬をのんでいたが、手術をするにあたって”予備入院”し、手術に耐えられるよう健康指導を受けたところ、血圧、血糖値ともに正常値となり、、以後医師の指導で薬をのまなくてよくなった。まさに、ひょうたんからコマである。

昨日NHKの朝の番組で高齢者の薬の飲み過ぎ問題を扱っていたが、僕の体験では主治医とよく相談し、薬は出来るだけ飲まず。生活習慣病の予防が一番の”良薬”と思える。