「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

猛暑 2020年の東京五輪が心配だ

2015-08-05 06:12:02 | 2012・1・1
東京都心は昨日連続5日間も35℃を超える猛暑日を記録した。これは明治8年(1875年)気象庁が記録を取り出してから140年間で初めてのことだという。この猛暑は今日5日も続きそうだ。80歳半ばの老体にとってはこたえる。熱中症予防に外出はあきらめ、じーつと冷房の効いた部屋に閉じ籠り、テレビの教えに従って、家内には怒られるが水道の水をガブガブ口にしている。

日本列島の夏は確実に暑くなっている。戦前子供だった時、日本の最高気温は昭和8年7月25日山形市で記録した40.08℃であると学校で教わった。気象庁のHPによると、この記録が破られたのは、戦後も平成9年である(岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市の40.9℃)。なんと74年間も破られていなかった。それより驚いたことは、全国で40℃を越えた記録は、ほとんど戦後になってからで、それも17回のうち11回は21世紀になってからである。記録からみても夏の高温化は進んできている。

この猛暑続きで心配なのは2020年の東京五輪だ。スケジュールによると2020年7月24日が開幕式で8月10日まで開催される。まさに日本列島が猛暑でうだっているこの時期での開催である。大会の華、陸上競技は7月31日から8月9日までで、マラソンは8月2日女子、9日男子の日程である。関係者はすでに暑さ対策を考えているのだろうが、参加する選手にとっては大変だ。

前回の昭和39年五輪は10月10日から24日まで開催されたが。開幕の日の東京は台風一過、”世界の青空を一つに集めた”(NHKアナウンサー)秋空であった。真偽のほどは不明だが、当時のJOC(日本五輪委)関係者は、開催に当たって、過去の気象統計から開催日程を決めたと聞く。2020年五輪の日程はどのように決めたのか知らない。今さら、どうにもならない問題だが、猛暑対策だけはしっかりとお願いします。