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天皇陛下の退位が決まり、再来年(2019年)5月1日から新天皇が即位され、平成から新しい年号に変る。まだ1年以上先だが、カレンダーや日記の製作業者は今からその準備に大変らしい。昭和から平和への改元の際は、昭和天皇が1989年1月7日、崩御され、法律により翌8日平成に改元された。従って、平成元年の日記やカレンダーはないのではなかろうか。
改元だけでなく、法律の改正は日記帳記載文書にも影響してくる。亡父の昭和23年の日記帳は戦後まもなくで、父が戦前愛用していた博文館の「当用日記」が入手できず他社の「常用日記」という粗末なものだが、前年7月、国民の祝日法が公布施行されたのに、日記帳には廃止された「元始祭」(1月3日)「紀元節」(2月11日)など6祝日が記載されており、父親が赤字で消してある(写真)昭和17年の「当用日記」記載の地図は、前年12月8日に勃発した大東亜戦争について本来なら反映したいところだが、従来の「北支中支方面要図」に少し手をいれたのが使われている(写真)
平成の後の年号がいつ決定するか未定のようだが、諸般を考慮して出来る限り早い決定が望ましいのではないだろうか。