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老妻二人だけの生活だと、こうした昔からの四季折々の習慣が疎かになってくる。今年も冬至と聞いて、カボチャは安いので、スーパーから四分の一切れのメキシコ産を買ってきて昨日から食べたが、柚子は1個百数十円もするので、老妻は買ってこなかった。その代りに僕の提案で、家の周囲にあるアロエをを風呂に入れて温まってみた。
アロエは南アフリカ、アラビア半島が原産地だそうだが、僕が50回以上訪れたことがあるインドネシアでは、その形状から”Lidah buaya"(鰐の舌)と呼ばれ、庶民の間でシャンプとして、スーパーでも入手できる。わが家ではポットにも植えているし、庭にも生えている。ネット情報ではアロエはクレオパトラも使った美顔剤とか”医者いらず”とかよいことづくめである。発想の転換である。一陽来復を願って僕は冬至にアロエ湯に収まった。