今年も”あと2日”寝るとお正月である。80歳半ばをすぎると、残念ながらあの童謡に歌われたような新しい年へのワクワク感は消え、逆に来し方の想い出ばかりが頭に去来する。その一つが、昔はどこの家でも当たり前だった家庭でのおせち料理作りの風景である。
わが家でもそうだった。大晦日近くなると、母親が台所に入りきりで練炭コンロと電熱器を駆使して色々と煮物をしていた。まだ東京の23区内でも都市ガスが普及していなかった時代である。母親のこまごまと忙しい前掛け姿がまだ目の奥に残っている。
家庭であまりおせち料理を作らなくなったのはここ数年である。核家族が多くなり、少人数の家庭でおせちを作るより、外部の出来あいのものを買った方が手間が省け、色々と美味しいものが食べられるという発想だろう。ネットで調べれば、全国のおいしいおせちが紹介されており簡単に注文できる。
わが家でも昨年は銀座まででかけデパートで、セットになったおせちを買って済ませたが、やはり何か味気なかった。そこで今年は昔通り、家でおせちを作ることにした。幸い、隣にす住む娘が手伝ってくれ、美味しくて安い原材料を買い求め、母親の味に忠実なおせちを用意してくれそうだ。
ここまで書いたら、ブログで知り合った北海道の「頑固親父」さんから”今、打った蕎麦です”と新十津川産の二八蕎麦が宅急便で贈られてきた。蕎麦より原材料が高いというご自慢の”つゆ”に茹で方の極意まで添えられてある。確かに絶品である。年に一回のことだ。おせちも昔のように家庭で作った方が季節感があり楽しめる。
(注)練炭は石炭の粉を直径10cm、高さ20cmほどの円筒形に固め、蓮根状の穴がある燃料。ネット情報によれば戦前の主産地は今の北朝鮮のピョンヤンだった。
わが家でもそうだった。大晦日近くなると、母親が台所に入りきりで練炭コンロと電熱器を駆使して色々と煮物をしていた。まだ東京の23区内でも都市ガスが普及していなかった時代である。母親のこまごまと忙しい前掛け姿がまだ目の奥に残っている。
家庭であまりおせち料理を作らなくなったのはここ数年である。核家族が多くなり、少人数の家庭でおせちを作るより、外部の出来あいのものを買った方が手間が省け、色々と美味しいものが食べられるという発想だろう。ネットで調べれば、全国のおいしいおせちが紹介されており簡単に注文できる。
わが家でも昨年は銀座まででかけデパートで、セットになったおせちを買って済ませたが、やはり何か味気なかった。そこで今年は昔通り、家でおせちを作ることにした。幸い、隣にす住む娘が手伝ってくれ、美味しくて安い原材料を買い求め、母親の味に忠実なおせちを用意してくれそうだ。
ここまで書いたら、ブログで知り合った北海道の「頑固親父」さんから”今、打った蕎麦です”と新十津川産の二八蕎麦が宅急便で贈られてきた。蕎麦より原材料が高いというご自慢の”つゆ”に茹で方の極意まで添えられてある。確かに絶品である。年に一回のことだ。おせちも昔のように家庭で作った方が季節感があり楽しめる。
(注)練炭は石炭の粉を直径10cm、高さ20cmほどの円筒形に固め、蓮根状の穴がある燃料。ネット情報によれば戦前の主産地は今の北朝鮮のピョンヤンだった。