ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

菅首相、北方領土の元島民の孫らに会わず、執務室にいたが来客なし。

2010年07月27日 | オペラ
菅首相、北方領土元島民の孫らに会わず(読売新聞) - goo ニュース

菅総理はおかしくなったのではないか。
毎年、北方領土の元島民関係の人たちが表敬訪問するのだけれど、今年は総理でなく仙石が会ったという。
菅総理は外出でも会議でもなく、その時は来客もなく、執務室にひとりでいた。

もしかしたら「適応障害」?
このごろ変だという噂が多いけれど・・・。

財津一郎が出演している「下町の社長さん」日本フルハップのCM、菅さん出たら?
「専務」はこわい奥さん、これも夫人が出たらいい。
総理の仕事、できてないしこれでは困る、ホント、おかしい!
コメント (2)
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日本では無名だった名テノール、ダニエレ・バリオー二の「泣くな、リュー」

2010年07月27日 | オペラ
Daniele Barioni Non Piangere Li醇・incredible


バリオー二が今歌ったら、世界は狂喜するだろう。
1950年代は名歌手の宝庫だったのだ。
ベルゴンツイが「あの時代、名を成すのは大変なことだった」と言っていたが、まさかこれほどとは思わなかった。
コレッリだって、真っ青だろう。
王子カラフが歌いながらドラを3度鳴らすコレッリに驚いたが、このバリオー二はさらに上を行く。
彼の偉大な声に言葉を失った。

今のテノールはドラのところに行く前に声は終わっている。
この驚くべき肺活量、発声の素晴らしさは・・・なぜ受け継がれていないのだろうか。

☆リューを歌うのはアントニエッタ・ステッラか?バリオー二との声のバランスもいい。
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フランコ・コレッリ、ニューヨーク・メトロポリタンに登場「誰も寝てはならぬ」

2010年07月27日 | オペラ
Turandot "Nessun dorma" - Franco Corelli


トリノ冬季オリンピックでフィギュアスケートの荒川静香さんが金メダルを得た時のもともとの曲は、プッチーニ「トゥーランドット」から王子カラフの歌う<誰も寝てはならぬ>である。
ドミンゴやパヴァロッティ、カレーラスの「3大テノール」が束になってもコレッリにはかなわないだろう。
容姿端麗、声は素晴らしく、情熱の名テノールだった。
かれのライヴァルは、ヴェルディテノールのカルロ・ベルゴンツイだったが、友人であり共に勉強したという。
でもベルゴンツイにこの曲は向かない。
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絶世の美女トゥーランドット姫はなぜ背中に小旗を?

2010年07月27日 | オペラ
In Questa Reggia - Eva Marton as 'Megatron' Turandot

姫を歌うハンガリーのソプラノ、エヴァ・マルトンは大変な重量級の声で、相手役のドミンゴは力演だが、高音で声がひっくり返ってしまった。
マルトンの歌い勝ちか、と思うが、もともとドミンゴの声は王子カラフを歌うにはやや軽い。貫録は十分だけど。パヴァロッティも軽い、ワーグナーも歌う超ドラマティック・ソプラノと張り合うにはコレッリが必要だ。

ところで、エヴァ・マルトンの演じる姫の背中に6本の小旗が!
演出家ゼッフィレッリは京劇を見て「旗だ!」と思ったらしく、はやとちりであった。
京劇では背中の小旗は「軍隊」を指す。
6本の小旗なら背後に6つの軍隊を引き連れている武将である。
姫は武将ではない。
ゼッフィレッリ、はやまったか!
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「トゥーランドット」フィナーレ~メデタシメデタシ♪(メトロポリタンライヴ、ドミンゴ、マルトンが歌う)

2010年07月27日 | オペラ
Turandot-Final scene


何がめでたい! 「プッチーニはこんなガラクタを書く前にくたばっていたら良かったのよ」、と言ったのはあのディーヴァ、マリア・カラスだった。
カラスはこんなオペラ歌ったら労多くて声を壊す、さっさとレパートリーから外す、ということだったが。

奴隷娘のリューは韃靼の王子カラフが自分を見て微笑んだ、たった一回の微笑みを心に大切にして、王子には振り返ってももらえずに純愛を捧げ、王子を守って自殺、それを見た絶世の美女だが残酷な姫トゥーランドットは「愛とは・・・」と心を動かされる。いろいろ事件はあったが、韃靼の王子カラフは氷のような姫の心を溶かし、無事結婚。

一人娘の姫の婿として中国を治める、ということだが、中国でも姫に皇位を継がせることはなかった。
たったひとり女帝はいたが、それは皇位を簒奪した「則天武后」だけ。
しかし、唐の玄宗皇帝はそれを廃した。

だいたいプッチーニは東洋のことなどわからないのに、ホイホイとこのオペラを書いた。韃靼の王子には長城をこえさせないよう、警備が厳しかったはずだ。
それが紛れ込んで姫にプロポーズなんかありえないし、3つの謎を解いた者に姫と結婚させる、なんてアホなことはない。
むしろ姫は国の安泰のために長城の向こうに人質よろしく計略結婚させたこともある。

それにこの演出、ゼッフィレッリだが、姫が登場する時、背中に何本も小旗をさして何を考えているのやら。
京劇で背中に小旗をさしているのは、軍隊を従えている武将である。小旗は軍隊を意味している。
絶世の美女トゥーランドットは武将か!
アホもや休み休みにして!

配下の者たちはパッと見たら「明」の衣装と帽子だが、なぜ「明」の衣装なのかさっぱりわからない。

これでもマシになったほうかな、確か戦後まもなくのコレッリの歌ったこのオペラなど、時代考証なんてあったもんじゃない。
紫禁城の城壁に「○○飯店」なんてポスターを貼っている。
それに中国の役人のピン・ポン・パンの3人なんか、「リゴレット」の道化の帽子をかぶっていた。
ピン・ポン・パンは中国の役人であり、リゴレットのうさぎの耳みたいな帽子はありえない。

と、まあ、有名な演出家もオリエントの知識はそんなものなのか。
いくら「おとぎ話」としても、「三国志」「水滸伝」「項羽と劉邦」などなど中国の歴史ドラマを見てきた私なんかにとって、笑いがこみあげるシロモノだった。「蝶々夫人」だってさんざんおもしろい「解釈」をしてくれていたようだ。

歌い手はとてもいいのだけど・・・まあ、いいか。
ロクなオペラじゃないんだから。
終幕はプッチーニが急死したため、弟子のアルファーノが師匠のメモをもとに書いて、拡大しすぎで、オーケストラは花火大会みたい、いやはや、ショーそのもの。

このオペラは「部分」を楽しむのにいいかもしれない。
全部ずっと見るのは疲れるしハラがたつ。
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