★ ヴェルディのマイナーなオペラ「十字軍のロンバルディア人」は、歌える力量のある歌手が今は少ない。
Franco Corelli: Verdi - I Lombardi, 'La mia letizia infondere'
この純な歌を聴くと涙腺が緩む・・・。イスラム教徒の王子が歌うのです。

では先日「テロは神のご意志ではありません」と書いてご紹介した、同じ「十字軍のロンバルディア人」のソプラノのアリアも。
Verdi I Lombardi Ato II IX
・・・ジゼルダを歌うソプラノはゲーナ・ディミトローヴァ。20世紀後半に活躍したドラマティコ・ダジリタ(軽快な装飾音と劇的で強大な声を兼ね備えたソプラノ)
「回教徒を狙った狂気!血を流すことは神のご意志ではありません!」
(必死に訴えるジゼルダ、この歌は超絶的な技巧と力量が必要でなかなかジゼルダを歌えるソプラノがいない)
【資料】(・・・怖い・・・)
http://www.y-history.net/appendix/wh0101-077.html
十字軍によるイェルサレムの大虐殺
イェルサレムの城内に突入した十字軍兵士は街路に逃げまどう非戦闘員も含めて大虐殺を行い、略奪をほしいままにした。アラブ側の史料に拠れば虐殺・略奪は1週間に及び、7万人以上の人が殺され、岩のドームの財宝は空になった。キリスト教側の年代記類もこれらの残虐行為を別に隠そうともせず淡々と語っている。サラセン人という総称で、アラブ人・トルコ人・エジプト人・エチオピア人などのイスラーム教徒が殺されただけでなく、ユダヤ人も例外でなかった。7月16日の朝、十字軍士は市内の東北地区で多数のユダヤ人を駆り出し、中心街のシナゴーグにとじこめ、扉を外から密閉して火を放ち、全員を焼き殺した。また、イスラーム教徒は金貨を飲み込んで隠しているといううわさがあり、十字軍兵士は捕らえたイスラーム教徒の腹を割いてしらべたり、殺したうえで死体を山のように積み上げ、火をつけて灰にして金貨を探そうとしたという。
今はテロに対してこの言葉を、「テロは罪もない人を狙った狂気、神のご意志ではありません」
・・・
ベッラの提案
「言論には言論を、絵には絵を」
★ 今は朝の5時7分、夢の中で強大なワーグナーが渦巻のごとく響いていた。
「ジークフリート」だった。
これってドイツの魂ではないか、猛烈な自信と悲劇に向かい合うような「音の渦巻」が今でも耳の中に響き渡る
そしてそれに対し、ヴェルディの「十字軍のロンバルディア人」~神のご意志ではございません。・・・が響き、やがて
ヴェルディの「アッティラ」から~最後のローマ人、というカップッチッリの偉大な声が響く。
さんざんな夢だった。すべて「戦争」ではないか。
起きて顔を洗った。
日本は沈黙を・・・「古事記」の世界は音ではない。