【クライン孝子氏の言いたい放談】欧州中央銀行本部ビルの周りから見えた景色[桜H27/3/20]
2015/03/20 に公開
ドイツはフランクフルトで落成した、欧州中央銀行新本部ビル前で行われた「反緊縮デモ」。一部が暴徒化したその騒動を実見してきたクライン孝子と共に、ギリシャや韓国など、歴史カードを使う国の共通性について話し合っていきます。(動画の解説)
★ 欧州中央銀行本部ビル前の反緊縮デモ、一部暴徒化のニュース発見!!(ロイター)
欧州中央銀行、本部ビル近くで反緊縮デモ 一部が暴徒化
Reuters 投稿日: 2015年03月19日 15時30分 JST 更新: 2015年03月19日 15時30分 JST
フランクフルトの欧州中央銀行(ECB)新本部ビル近くで18日、反資本主義を掲げる団体がデモを実施し、参加者らの一部が警官隊と衝突する騒ぎとなった。当日はECB新本部ビルの開所式が行われていた。
警察当局の発表によると、3500人のデモ参加者の一部が暴徒化、石などを投げつけられた警官ら94人が負傷した。デモ主催者は、デモには7000人が参加し、うち100人超が負傷したとしている。
デモ主催者はロイターに対して「ECBがギリシャ政府の邪魔をしていることに抗議する。われわれは緊縮策の終了を求める」と述べた。
★ ギリシャの船舶王、オナシス家といえば、あのマリア・カラスが夫メネギーニと離婚してまで大騒ぎしたオナシスの子孫、でしょうね。オナシスは後にアメリカ大統領夫人ジャクリーンと結婚、またオナシス所有の大型豪華船の「クリスティナ号」にはイギリスのチャーチルをはじめ、世界の著名人が集った
オナシスは超富豪だったが品がなかった、その子孫が税金を払わない!ですって?そんなものですよ、そこまでの家風ですよ。
(かつてメネギーニの著作「わが妻マリア・カラス」を読んでいました。大金持ちの道徳的退廃が書かれていました)
★ ドイツの新聞、これをクリック・・・わわ、警察隊とにらみ合い、群衆の多さに驚きます。(写真あり)
"Athen ist in Frankfurt angekommen" ・・・アテネがフランクフルトまで押し寄せた、なんて例えで書かれている・・・
http://www.sueddeutsche.de/politik/nach-krawallen-in-frankfurt-blockupy-organisatoren-weisen-kritik-zurueck-1.2400638
・・・クリックすると拡大
★ 在独の日本人のサイトでは・・・
・・・なぜかリンクが貼れませんので一部をご紹介します・・・
フランクフルトで銀行と資本家に対する抗議デモ Occupy-Camp
ギリシャを始めとするEU諸国の経済危機への支援の為に、ドイツは非常に高額の援助をしなければなりません。
ギリシアについで、イタリア、スペインが後にひかえています。
この支援は、ドイツがお金が有り余っているからではなく、国民への援助をさておいての高額援助金です。
ドイツでは次々と大手の会社が人員削減を迫られている中、国は解雇された人達への手は差し伸べられないでいますし、
幼稚園の設立は未だに果たされていません。
少子化問題で悩んでいるのにも関わらずです。
「このまま国民が黙っている訳はない」と日頃懸念していた出来事が起きました。
昨年10月から、ヨーロッパの金融中心地フランクフルト(Frankfurt am Main )では、欧州中央銀行(ECB)の広場に、
資本家と銀行への抗議のデモ隊がテントを張り野営していました。
5月16日17日に、その Occupy - Camp に全国からデモ隊が駆けつけ、大きなデモンストレーションが行われる事になりました。
その為かつてない程の数の警察官が警備を張る事になりました。
2000人のデモ隊に対してその警備に当たる警官は最初50000人を予定。
結局5000人の警察官がその警備に当たりました。
ヘッセン州の州境では、検問がしかれ厳密なチェックが行われ、危険人物が乗るバスは侵入を禁じられました。
いかに厳重な体制だったかが分かります。
警官隊は警告を数回発した後、現地時間16日午前9時(日本時間同午後4時)に「フランクフルトを占拠せよ」の
スローガンの元に集まったデモ隊の排除を開始しました。
ECBの定例政策委員会の開催に伴う措置として4日間の予定で実施されるデモは、16日午後に開始されました。
このデモは、欧州当局やドイツによる債務危機への対応に対する失望の高まりが背景にあります。
ヨーロッパ経済中心地のフランクフルトにあるECBの前で、銀行や資本家への不満が爆発したのです。
ECBは、16日、デモ実施中に業務を継続し、従業員や訪問者の安全を確保するための措置を講じたと発表しています。
このおかげで、一般市民は、公共の市電やバスそして地下鉄が思うように使えなくなり、高級食料品店などを始めとする資本家の営業する店舗は鉄の鎧戸をおろし休業しました。
政府もかつてない程の警戒態勢を余儀なくされ、日本人である私の元には、フランクフルト日本総領事館よりメールでデモに伴う危険性と当日用事がない場合は町をウロウロしないようにとの警告が入りました。
17日は、私はフランクフルトのアルテオパー(Alte Oper) で演奏会を聴く事になっていましたので、
この大事件を半分興味津々、半分怖さで垣間みる事が出来ました。
驚いた事に、いつもは渋滞のアウトバーンが、この日は車の数が非常に少なく思ったより早く到着しました。
この日の演奏家以上のAlte Oper の前には、バリケードがしかれ、パトカーと警察官がたむろしていました。
興味津々の私でもこの大層な仰々しい警戒を縫ってECB広場まで行く事ははばかれました。
多分、もし強硬に行こうとしたら、パスポート提出、そして厳重なチェックをされたでしょう。
既に15日に私の知り合いは、現場付近に仕事場があるため、出勤時にパスポート提出を迫られていたので、
この日は私はパスポートをバッグに入れていましたが、想像以上の警戒に実の危険を感じた程です。
EU 諸国の経済危機がいかに深刻かを思い知らされました。
大手通販会社のネッカーマンが倒産。
リュッセルスハイムのオーペルの工場も縮小。
これから私達の住むEU はどうなるのでしょうか?
やはり自分の身は自分で守るしかないと言う事は間違いないと思います。
★ youtube発見!! まるで戦争のようです・・・
RAW: German riot police storm & beat 'Blockupy' anti-ECB protesters in Frankfurt
★ クライン先生、十分にお気をつけて・・・