ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

ヴェルディ『シモン・ボッカネグラ』より~海賊出身で初代ジェノヴァの総督となったシモンの物語

2015年11月13日 | オペラ

★ 偉大なバリトン、カップッチッリがヴェルディのオペラ『シモン・ボッカネグラ』を歌っている。最初から強烈である。

シモンの娘アメーリアにソプラノのカバリエ、シモン総督に敵意を持つジェノヴァの貴族ガブリエーレ・アドルノにテノーレのランドリーニ、昔からシモンに敵対していた元貴族フィエスコを歌うバスのプリシュカ、
ガブリエーレ・アドルノは心の中でシモンに魅かれ、フィエスコもシモンに対し敵対はしても憎めない。
(ガブリエーレ・アドルノはシモンの後を継ぎ、二代目のジェノヴァ総督となる)

このオペラは14世紀に実在した海賊出身の政治家でジェノヴァの初代総督シモン・ボッカネグラを描いている。
ジェノヴァを外敵から護り、複雑な内政にも力を注ぎ、しかも苦労してきた「情」の男でもある。
この場面はジェノヴァの長い内紛である「貴族と市民の争い」を諌める総督シモン。

やはりカップッチッリは抜群である。国を憂うヒーローを歌ってカップッチッリの右に出る歌手はいない。
しかし、スペインの名ソプラノのカバリエはヴェルディを歌って、強靭なカンタービレが薄い。
いかに名プリマドンナといえどもヴェルディの音楽の様式が違うような気がする。


M. Caballe & P. Cappuccilli "Ensemble Simon Boccanegra"

Paul Plishka as Fiesco, Lando Bartolini as Adorno. Théâtre Antique d'Orange. Maurizio Arena, cond. July 13, 1985

★ イタリア中世史の亀長洋子氏の説明では

海と平民という二つのモチーフを兼ね備えた人物として、14世紀の中盤にシモンは台頭したが、この頃から、ジェノヴァの歴史は苦難の道を歩み始めることになる。

シモンの統治の時代のジェノヴァは、ヨーロッパを席巻した黒死病による人口激減に加え、当時の商業圏の拡大にも限界が見え始めた時期でもあり、経済的苦境に立たされ始めていた。

シモンも国内の各種制度の再編、各国との同盟や国内諸勢力との関係の調整など数々の政策を打ち出して奮闘する。しかし、国家の意のままにならない私的な勢力が拡大するというジェノヴァ人の典型的な行動様式にシモンもなかなか対処しきれない。

 そうしたなか、政治的抗争も激化していく。終身の職にもかかわらず、シモンのみならず、その後のドージェ達の多くが追放や復位を経験することになる。

(かめなが・ようこ/イタリア中世史、学習院大学文学部史学科教授)



・・・靖国神社にて、西村眞悟氏と三宅博氏。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青山繁晴 「インサイトコラム」・「ザ・ボイス」

2015年11月13日 | 政治

★ ロシアの民間機爆破は「インサイダーテロ」である、と青山氏。  
青山繁晴 インサイトコラム 2015年11月11日

青山氏「ロシア航空機墜落は”インサイダーテロ”である」
・・・初めてのインサイダーテロということである。インサイダー(内部協力者)については原発のことをしている国はこのことを調べていた。
日本も長年「内部協力者」を防いできた。たとえば北朝鮮など。

今回の事件が起こったのはシナイの美しい海のところで、人気高いところである。
空港の職員が検査が終わった「手荷物」、空港職員の中にプラスティック爆薬(形を変えられるもの、見た目白っぽい粘土のようなもの、時限装置など装置をつける。今回は小分けして小さくしたものを入れたのではないか。数か所で爆発が起こっていて、生きたまま外に放り出された。

テロリストとしてはどこで起きるかもしれない。
これで飛行機での移動をあきらめることはできない。
「ツーマンルール」として複数の職員で行う、また職員の給料を引き揚げ、質の良い職員を雇う、これは航空運賃にも跳ね返るかもしれない。

プーチンにとっては「自称イスラム国」をバカにしていて仕返しをされた?
今、ドーピングのことでもわかるように、プーチンがあまりにもやりすぎたことが裏目にでたのかも知れない。(以上走り書き)


★ 次は「ザ・ボイス」です。

2015/11/12 ザ・ボイス 青山繁晴

2015/11/12 に公開
拉致問題は「北朝鮮の国家犯罪」という東京新聞の記事のこと。

1.プーチン大統領がドーピングの独自調査を指示
 ・・・独自に調査、責任は個人に、と指示。プーチンのツキは落ちたか?
 国に薬を飲むことを強制された、選手が本当のことを言いだした。
 嫌というと出場できないかもしれない。賞金は選手が医者に払う。
 プーチン氏の発言はおかしい。報告書よりも実態はよほどひどいだろう。
 これは追い込まれるだろう。その他ISによる航空テロについて。
 安倍総理も油断している。なぜ変な大臣を任命したのか?

2.民主党の前原氏が岡田代表に解党を要求か
・・・今年中に民主も維新も「解党」して「新党」という話になった。
自民党も亀裂、民主の前原氏が動いている。
最近、前原氏は「いよいよ動く時だ」と言った。党を解散するしかないと。(一か月半前)

突然の解党要求ではない。受け皿はできていない。

<ニュースから>
前原氏と細野氏は一致しているのか?よくわからない。
自民党もおかしい。

3.小学生の大麻吸引問題。兄の部屋からパイプが見つかる

4.安倍総理と谷垣幹事長が会談 臨時国会見送りへ
る・・・軽減税率をやると言っていて、消費増税も凍結しようかということ。
安倍おろしは「吐血報道」「日韓首脳会談で気分が悪くなった(これは韓国が日本のメディアに仕掛けたデマ)」消費増税については韓国もかんでいる。
官邸の中で協力している人物がいる。など・・・。

来年一月の通常国会まで開かれない。自民党内が緩んでいる。

5.福井県知事がもんじゅの対応を政府に要請
・・・「政府の責任で課題対応が必要だ」と知事が主張。
今のままだったら打開は期待できない。東京電力・関西電力も積極的ではない。
高レヴェルな放射線廃棄物の問題もある。わからないことを正義感のような顔ですべきではない。

6.マタハラ 初の実態調査
・・・厚生労働省が初の調査。派遣社員はふたりにひとりが「マタハラ」を受けたという。
社会全体がこれだけ少子化で心配しているのに、それでハラスメントをする社長がいるというのが信じられない。
産前産後も支援すべきである。「追い出す」という社長がいるなら意識改革が必要。

7.ミャンマー政権交代へ スーチー氏の野党が単独過半数の勢い
・・・日本を含めた世界の報道は「問題は軍」というが、本当の問題はスー・チー氏である。
行政も経済の経験もないのだからスー・チーさんの考えが柔軟でないとならない。
(以上、走り書き)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする