ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

西部ゼミナール~クライン孝子氏出演『ヨーロッパへ流れ込む難民』他

2015年11月20日 | 政治

ヨーロッパへ流れ込む難民西部ゼミ2015年11月15日放送



間もなく150万人が流入といわれるドイツの難民事情
同じ敗戦国に出来たドイツと日本の大きな差とは何か

★ ドイツを知るために、ヨーロッパの長い歴史を考えなければならないと思う。
日本は中東や十字軍とは関わりはないだけに、現状だけで判断するのは危険である。(と思う)
クライン氏の本も読んでいるが、欧州の凄絶な歴史について改めて知ることも多い。


次は藤井厳喜氏のお話


  
藤井厳喜『パリ・ISテロの背景:紛争輸出国アメリカの大罪①』AJER2015.11.19


アングラマネーに対する強化をしないとテロを止められない。
ブッシュ大統領、その息子ブッシュ大統領、アメリカはサダム・フセインを排除しようとした。
シーア派・スンニ派のイスラム内戦にイラクでアメリカが突入してしまった、
そしてクルド人など。
政治・文化の違う国でアメリカは失敗。
世界的な反テロ戦争は必然的に宗教戦争になってきている。
ヨーロッパでは「宗教戦争ではない」と言ってる、


★ では音楽を。マリア・カラスが歌うマスネ『ル・シッド』
~あの恐ろしい戦いに~泣け、わが眼よ(フランス語歌詞)


Maria Callas - Massenet - Pleurez, mes yeux


De cet affreux combat je sors l'âme brisée!
Mais enfin je suis libre et je pourrai du moins
Soupirer sans contrainte et souffrir sans témoins.

Pleurez! pleurez mes yeux! tombez triste rosée
Qu'un rayon de soleil ne doit jamais tarir!
S'il me reste un espoir, c'est de bientôt mourir!
Pleurez mes yeux, pleurez toutes vox larmes! pleurez mes yeux!
(Elle pleure.)
Mais qui donc a voulu l'éternité des pleurs?
O chers ensevelis, trouvez-vous tant de charmes à léguer
aux vivants d'implacables douleurs?
Hélas! je me souviens, il me disait:
Avec ton doux sourire...
Tu ne saurais jamais conduire
Qu'aux chemins glorieux ou qu'aux sentiers bénis!
(douloureux)
Ah! mon père! Hélas!
Pleurez! pleurez mes yeux!
Tombez triste rosée
Qu'un rayon de soleil ne doit jamais tarir!
Pleurez mes yeux!
Ah! pleurez toutes vos larmes! pleurez mes yeux!
Ah! pleurez!






コメント (2)
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北野幸伯氏 「欧米露同盟」形成へ

2015年11月20日 | 政治

★ ロシア通の北野幸伯氏のメールマガジン、興味深いので時々読んでいます。

怒りのプーチン、対テロ戦争主導でまさかの「正義の味方」に

最悪だった欧米とロシアの関係が劇的に改善されつつあります。パリ多発テロがその契機となったという見方が一般的ですが、メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』は、その「和解」はテロ以前から決まっていたと分析しています。

「欧米ロ同盟」形成へ

わずか1年8か月前、「クリミア併合」で「ヒトラーの再来」「世界の孤児」とよばれたプーチン。

ところが、「パリ同時多発テロ」をきっかけに、欧米ロの関係が急速に改善されています。

プーチン、フランスはロシアの【同盟国】

欧米ロの関係が、劇的に改善されていく。その様子がよくわかる記事があります。


<対IS>米欧露が空爆協調 情報機関も連携
毎日新聞 11月18日(水)11時47分配信

【モスクワ真野森作】ロシア軍は17日、シリア領内の過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点に対し、戦略爆撃機を初めて投入して集中的な空爆を行ったと発表した。

プーチン露大統領とフランスのオランド大統領は同日、電話で協議し、対テロ作戦における軍や情報機関同士の連携を強化することで一致した。

一方、英国のキャメロン首相は同日、米軍主導のシリア空爆に英軍を参加させる考えを表明した。

パリ同時多発テロを契機に、米欧露はIS攻撃をさらに強化しようとしている。



ロシアのプーチン大統領とフランスのオランド大統領は、「対ISで、軍と情報機関の連携を強化しよう!」と話し合っている。
オランドは、「クリミアをウクライナに返せ!」とか、もういわないわけです。

一方、イギリスのキャメロンさんは、「俺たちも空爆に参加する!」と宣言している。

そして、


パリ同時多発テロを契機に、米欧露はIS攻撃をさらに強化しようとしている。

もう、「ロシアは、ISではなく『反アサド派』を攻撃している」などといわないのですね。


ロシア政府は同日、10月末にエジプトで起きたロシア旅客機墜落を爆弾テロと断定し、関与が疑われるISに対する空爆の強化を指示していた。 (同上)

10月末にエジプトで起きたロシア旅客機墜落の原因=爆弾テロだったと。ISが「犯行声明」出したので、「ISによる爆弾テロ」ということなのでしょう。このことが、フランスとロシアをさらに緊密化させるきっかけになっています。

ロシア機が「ISにより爆弾テロ」で墜落した。そして犠牲者は、224人。これは、「パリ同時多発テロ」の犠牲者数129人よりも多いのですから。


プーチン大統領はまた、地中海に展開している露海軍のミサイル巡洋艦「モスクワ」に対し、作戦に参加する予定の仏原子力空母「シャルル・ドゴール」との連絡を強化し、「同盟国同様に」協調行動を取るよう指示した。 (同上)

「同盟国同様に」協調行動をとるそうです。そして、実際そうなっていくことでしょう。


一方、露外務省は17日、ロシア機墜落について、パリ同時テロやトルコの首都アンカラで起きた爆弾テロなどと関連する「一連のテロ攻撃の1つと見なしている」との声明文を発表。



ISなどテロ組織に対抗するには「大同団結が必要」として、9月末にロシアが提唱した対テロ大連合結成の国連安保理決議を採択するよう訴えた。 (同上)

「対テロ大連合結成」の「国連安保理決議」採択を求めたそうです。これ、おそらくそうなることでしょう。反対する国は、「ISの味方か!?」ということになります。

1年8か月前、「ヒトラーの再来」と呼ばれた男が、「対テロ戦争を主導する『正義の味方』」に変身する。見事です。

欧米ロの和解は、「パリ同時テロ」前から決まっていた

というわけで、欧米ロの関係が劇的に改善されてきました。7か月前に書いたことが現実化してきた。こう書くと、「え!? 『パリ同時多発テロ』で関係が改善したんじゃないの?」と思われることでしょう。確かにそうなのですが、今回のテロは、「和解プロセスを速める役割を果たした」に過ぎないのです。

どういうことでしょうか?

対立してきた欧米とロシア。主体は、アメリカ、欧州、ロシア。このうちロシアは、「クリミア」をゲットしたので、満足している。しかし、欧米日から「経済制裁」されて苦しい。「制裁」を解除して欲しい。だから、ロシアは、もともと欧米との対立を望んでいないわけです。

欧州。実をいうと、欧州もロシアとの関係悪化をつづけたくない。

なぜか?

欧州は、石油、ガスをロシアに依存している。そして、経済関係がとても深い。さらにロシアが、欧州からの「食料品輸入制限措置」(=報復制裁)をしていることで、農民が困っている。

結局、欧米ロの関係を悪化させていたのは、「アメリカの意志」だけだったのです。

ところが、アメリカの戦略が変わった。「AIIB事件」が起こったので、ロシアではなく中国が「主敵」になった。

アメリカはいつも、「主敵」と戦うために、「他の敵」と「組む」。

たとえば、第2次大戦時、日本、ドイツと戦うために、宿敵ソ連と組みました。第2次大戦が終わると、今度はソ連と戦うために、かつての敵・日本、ドイツ(西ドイツ)と組んだ。1970年代になると、ソ連と戦うために、共産中国と組みます。

そして今、中国と戦うために、「ロシアと組む」。いままでフラフラしていたオバマさんですが、「AIIB事件」で決意が固まったのでしょう。アメリカの戦略転換については、国防総省顧問で、超ベテラン大物スパイ・ピルズベリーさんのこの本をご一読ください。

●「China2049」 マイケル・ピルズベリー著

米中関係の過去と現在と未来が、全部わかるようになります。

というわけで、欧米対ロシアの対立が、終わろうとしています。来年の今頃には、プーチンが来日できる状況になっているのではないでしょうか。

しかし、今は1930年代のように移り変わりが激しい時代ですから、断言はしないでおきましょう。

『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯




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