★ ドイツの現状をクライン孝子先生が語る。
【言いたい放談】ドイツも日本も、自らの善意によって国難を招く[桜H28/2/5]
ヨーロッパのマスコミは依然として日本の「性奴隷」「強制連行」・・・など手を緩めていない。
★ この動画とは別に隔月誌『歴史通』3月号で京都大学名誉教授の中西輝政氏が、同誌11月号の「安倍談話」批判に続いて≪気がかりな安倍政権の胆力≫として厳しく批判している。
世紀の失態外交・・・実はこうなることは昨年夏の「70年談話」以来、十分に予見できたことであった。・・・「安倍さん、これはいくら何でもやりすぎでは・・・」「さては、70年談話で≪味をしめた≫ということか」・・・その意味するところは昨夏の「70年談話」では、文飾の巧みさに幻惑されて、その主旨が村山談話の立場を鮮明にした内容だったに拘わらず、なぜか保守論壇の一部では逆に支持されて、期待以上に首尾よく乗り切れた。
それゆえ今回、河野談話を「ゆるぎなく継承していること」を全世界に示した日韓合意であっても、保守陣営の安倍応援団は前回と変わらずきっと支持してくれるに違いない、と「柳の下の二匹目のドジョウを」を期待してのもの、ということだ。
おざなりの自虐外交、・・・アメリカのいつもの「場当り外交」の犠牲にしてよい問題ではない。そもそも福沢諭吉の時代から「変転やむことのない」とされた朝鮮半島の一時的な外交ゲームに国家の基本問題を譲り渡してよいのか。韓国はいずれまたすぐ、中国にすり寄るに決まっているではないか。にも拘わらず「政治的・外交的には成功では・・・」と評する知識人もいるが、国家の基本問題と一時的な外交ゲームを混同してはならない。
百歩譲って、直後に、北朝鮮が核実験を「やってくれて」日韓合意への日本人の当初の衝撃は若干後景へ退いているかも知れないが、この慰安婦合意の内容は、何があろうと超えてはならない一線を明らかに超えている。・・・
しかしここでさらに少々視野を広げてみると、今やこうしたことが安倍政権ではひとつの流れとなっていることが見えてくる。
なぜ最後はいつも譲るのか・・・世界広しと言えども。この安倍政権ほど、国家としての建前や従来から発信してきた自らの歴史をめぐる言動と、最終的な結果として後世に残すことになる為政者として或は国として明確にコミットした歴史認識との間に、これほど大きな譲歩と前後を通じこれほど極端な落差がついて回るような選択をする指導者の事例は、古今東西、ほとんどないように思う。・・・そのような譲歩は、本人にとってだけでなく、国家と民族の未来にとって命取りになることを誰しもが知っているからである。
・・・そうした点での譲歩を繰り返して「世界の侮りを受ける」ことほど国として危ういことはないのである。・・・そして言うまでもなく国家指導者の場合、歴史問題で一旦、対外的に明確にしたことは、「結局、周囲の包囲網にはまったのであって、実はあれは総理の真意ではないのだ」などということは言い訳にならない。
これこそ、一部の保守論客による悪しき政治宣伝、良く言って贔屓の引き倒しにすぎない。
繰り返すが、目前の「政治」の都合で自らの真意が貫徹できないのであれば、始めから歴史の
問題には触れてはいけないのである。(以上、中西輝政氏の文から一部をピックアップしてご紹介)
★ その他、「左傾化する安倍政権」など書きだせば長くなるし、上記はほんの一部しかご紹介していないので、ぜひ隔月誌『歴史通』3月号の原文(全10ページにわたって書かれている)をお読みいただきたいと思います。
【追加】 Ichigoさまより早速この件で重要な補足コメントを頂きましたので、転載します。
「歴史通」の中西さんの記事を読みました。
想定していた慰安婦問題日韓合意はすでに実現済み。
「21世紀構想懇談会」座長代理 北岡伸一。 これが曲者ですね。
日韓合意の後はひょっとして次の事項も実行するつもりなのか?
・靖国神社の「A級戦犯分祀」の推進
・靖国神社に変わる国立の「代替慰霊施設」建設
・日本の歴史教科書、歴史教育に関すること
日本の外務省が中心となり、多国間の「歴史研究」を通し日本人の歴史認識の「再教育」と「正常化」を推し進める
冗談ではない、こんなことが実現したら、日本は日本で無くなる。
中西先生のこの記事の内容はもっと、拡散されるべきですね。歴史認識を左巻きの学者と外務省に丸投げをすれば、売国案が出るのは当たり前。戦後レジームからの脱却とは一体何なのか。 安倍総理の歴史認識とは一体何なのか。
(以上、Ichigoさま)
政治家ではじめてこのことをきちっとした形で毅然と公に語られたのは、1月の年明けにチャンネルAJIERに録画し1月15日に全国に放映された「三宅博」前衆議院議員であった。
『新年を迎えて①』三宅博 AJER2016.1.15(9)~国家の名誉と国防は一体のものである。
次回は、最初は「安倍外交の勝利」と絶賛しながら先日、それを『外務省に任されぬ』と産経新聞に寄稿した櫻井よしこ氏の論に対して厳しい論調で書かれた三宅博氏のエッセイ『日本の外交の責任者は誰か』について、南木倶楽部の南木隆治氏がそれを高く支持・賛同された文を掲載したい。